「賞金が出さるスポンサーで、僕を誘拐して得しそうなやつと言えば・・・」
(あのストーカーしかいない。)
そう言って聞けば、目だけで2人同時に私を見る烈司さんと瑞希お兄ちゃん。
「凛、それは―――――――――」
「なんや、田淵って!?」
何か言おうとした瑞希お兄ちゃんの言葉を、ヤマトがさえぎる。
「まさか、凛の連れ去りは、瑞希お兄ちゃんも関係しとるんか~い?恨まれとるかー!?」
「だれがオメーのお兄ちゃんだよ?」
「そうだ、気安く呼ぶな!野郎は、瑞希さんをストーカーしてる同性愛者だ!」
「なんやて!?」
「え!?なんで円城寺君が知ってるの!?」
瑞希お兄ちゃんのツッコミの後で、円城寺君が言った言葉。
思わず聞き返せば、スムーズな返事が帰ってきた。
「そりゃあ、大河は瑞希先輩のファンだからだ!」
「おい、悠斗!」
「こいつ、瑞希さん目当てで、慣れないコーヒー飲みに行ってよ。」
「黙れ、秀!」
「あたしらも付き合いで行ってさ~まだ実物拝んでないけど、スタッフさんから聞いたんだ。その時の大河の怒りようったらさ~」
「カーンーナ!!」
「なるほど。」
(それなら、知ってても当然ね・・・)
〔★凛は納得できた★〕
納得できたけど、納得できない。
「瑞希お兄ちゃん!」
「なんだ凛?急に真面目な顔して・・・?」
「大真面目ですよ!お聞きになったでしょう!?円城寺君達だって、知ってたんでしょう!?」
(知ってるのは、私だけだと思ってたのに!同じ年の円城寺君達まで知ってるなんて!いや、今はそこは問題じゃない!)
「みんなに知られてるなら、恥ずかしがってる場合じゃないですよ!ダメもとで、もう一度警察に通報しましょう!」
「凛。」
「行きましょう!行きましょうよ、瑞希お兄ちゃん!ねぇってば!」
「わっ!?コラコラ!近い近い!」
顔を寄せながらの必死のお願い。
〔★凛のごり押し、接近戦へ持ち込んでいる★〕


