「相手が素人だからよかっただけの話だ。プロ相手では、そううまくは行かんぞ、凛道?」
「獅子島さん。」
「でも~即座に思いついてぇ、対応できた凛ちゃんはえらいわぁ!ご褒美にチュウしてあげたーい!」
「モニカちゃん。」
「わはははは!オメーは、チュウがしたいだけだろう、スケベ女!気をつけねぇとした入れられるぞ、凛助ぇ~!?」
「百鬼さん。」
「人間だれでも、エロい要素はある。とはいえ・・・凛たん誘拐犯が、族関係者じゃないって言ってたのは、マジなのかな?」
「本当です、烈司さん。」
獅子島さん、モニカちゃん、百鬼の最後に発言した占い師に答える。
「僕が『蛇の目』の名前を出した時、すごく動揺しましたから。」
めずらしく、全員集合で自宅でもある『felicita(フェリチータ)』に帰っていた初代龍星軍メンバー。
と言っても、私が誘拐されたと知ったモニカちゃんが、全員に連絡をして集まったのだ。
予定もあったはずなのに、私のためだけに・・・
(迷惑かけて、申し訳ないことしたな・・・・)
そう思う半面、
(瑞希お兄ちゃんだけじゃなく、みなさんまで私のことを心配してくれて・・・嬉しいな・・・)
優しくされることに飢えていただけに、心にしみていた。
そんな私をよそに、私の返事を聞いた烈司さんが、瑞希お兄ちゃんへと視線を向けながら言う。
「瑞希。」
「わーてる。」
それだけのやり取りだったけど、なにかの合図をしたように見えた。
(もしかして・・・・)
「あの・・・僕の誘拐未遂って、本当に蛇の目でしょうか?」
「フジバラのおっさんもそう言ったんだろう?」
「そうですけど・・・なんか、瑞希お兄ちゃんの今のやり取りを見たら・・・」
「なんだってんだ?」
「田淵も・・・・・絡んでいるのではないかと思いまして。」
(いくら、蛇の目が私を狙ってるとは言え、そんな大金を簡単に用意できる?)
私なりに考えた上での答え。


