怒っているのも、怒っている理由もわかったけど・・・
「「オイ。」」
ガシッ!ガシッ!
「あ!?誰だ!?」
「わはははは!俺様と~!」
「俺だ。なんだ円城寺?その口の利き方は?」
「う!?」
メンチを切って振り返った円城寺君が、その視線の先を見て固まる。
「食事中にケンカはやめろ。行儀が悪い。」
「わははははは!喧嘩したいなら付き合うぞ~!?」
「し、獅子島さん、百鬼さん!?」
「げげ!?伊織さんに、皇助さん!?」
私を掴んだ円城寺君を、眼鏡と野獣が掴む。
「うわ!?ちょ、離してください、皇助さんっ・・・・!」
「わはははははは!オメーに寝技を教えてやろう~!」
「ぎゅああああああああ!」
(ああ・・・・)
助けてあげたいけど、相手が悪い。
(さようなら、円城寺君・・・)
〔★大河の強制退去、凛は静かに見守った★〕
抵抗もむなしく、円城寺君は野獣によって部屋の端に連れていかれた。
獅子島さんはそれを目だけで見送ってから、テリーヌを口に運んでいた。
(私は助かったけど、円城寺君・・・・・・・・お気の毒に。)
ちらっと目だけで瑞希お兄ちゃんを見れば、その光景に呆れていた。
「あの、瑞希お兄ちゃんは・・・・助けてあげたりは・・・?」
「しねぇーよ。飯の最中に、ケンカ吹っ掛けた大河が悪い。」
「そうですか・・・」
(放置するんだ・・・・)
〔★まさに放任教育だった★〕
「瑞希先輩の言う通りだぜ。ほっとけよ、凛。」
「カンナさん。」
放置宣言したのは瑞希お兄ちゃんだけじゃなかった。
円城寺君と一緒に来ていた爆裂弾のヤンキーガールも呆れながら、私の側へとやって来た。
「よっ!愛されてんな、凛?」
「っ!?ストレートすぎるよ、カンナさん!」
「良いじゃんか?正直、オメーには心配させられっぱなしだったからよ~まだ無傷でよかったぜ?」
「まだ・・・?」
「そうだよ。もう作戦は決めてんのか?」
「え?なにの?」
「え?なにって・・・・おいおい!?まさか『また』、話してないってオチっすか、瑞希先輩!?」
聞き返せば、険しい顔でカンナさんが瑞希お兄ちゃんに聞く。
これに瑞希お兄ちゃんは、リゾットを皿に盛りながら困り顔で言った。


