ずっとそうしていたかったけど、やっぱり恥ずかしさがあった。
みんながニヤニヤ、キー!と、しながら見てる。
だから、舌の上でプチトマト噛み潰した。
プチン♪
「お!?あーあ!やっと食べたか~凛?」
「・・・・食べますよ・・・・」
モグモグと、口を動かせば、その振動で瑞希お兄ちゃんが頬から指を離した。
「よしよし、ちゃんと野菜食べたな。ほら、凛の好きなプチトマト。どんどん食べろ~」
満足げに言うと、私の空の皿にプチトマトを数個置いてくれた。
「あ、ありがとうございます・・・」
「いいって。」
「よーくーないわよっ、みーちゃん!?凛ちゃん、モニカちゃんとも愛のピンポンをしましょ~!!」
「やめてやれ、モニカ。凛たんまだ食べてる。」
「同感だ。ただでさえ食が細いのに、お前に構えば口に入る飯の量が減る。」
「なによもぉ~!みんな意地悪ぅ!」
「わははははは!」
そんなやり取りを聞きながら、うつむき加減で食べる。
赤い顔を隠すように下を向きながら、口の中のトマトをかみくだく。
何度も何度も、30回を超えても噛む。
かみしめる。
瑞希お兄ちゃんを思いながら。
(ああ・・・いつもより、プチトマトが甘く感じる。)
別に好きでも嫌いでもなかったけど、今日から好物になりそう♪
(これから先、プチトマトを食べる時は、思い出すのね~瑞希お兄ちゃんからの愛とトキメ――――――――――♪)
ガシッ!
「へ?」
幸せ気分でいたら、突然、腕をつかまれた。
「いい御身分だな、凛道・・・・!?」
「な・・・・ぎゃああああ!?」
見れば、怖い顔の少年がいた。
「円城寺君!?顔が近い!あと怖いよ!?」
ギリギリと歯ぎしりしながら、メンチを切ってくる円城寺君が迫る。
〔★大河はジェラシーを出している★〕


