つまらないシャレを言うと、自販機から出てきたジュースを手に取るおじさん。
「坊や、蛇の目の蛇塚菊千代を知ってるか?」
「ああ、飛翔連合の外様組ですか?」
「『元』外様組だ。その話しぶりだと、飛翔連合がなくなったのは知ってんだな?」
「え?あなんとなくですが・・・・」
聞いている限りの話をまとめれば、そういう答えになる。
「えーと、すごかったみたいですね、警察官?たくさんのヤンキーを捕まえられて、解散させるという成果を出せてすごいと言いますか」
「お前!嫌味か凛道蓮!?」
私の言葉に岩倉が怒る。
「え?いえ、僕は嫌味なんて言ってませんが??」
「嘘をつくんじゃない!今回、大量に検挙できたのはお前達龍星軍がー!」
「やめろ、岩倉。こいつは天然だ。」
威嚇(いかく)する犬のように吠える岩倉を、おじさんがとめる。
「フジワラさん!?」
「フジバラだ。この坊や、わかっちゃいねぇ。」
(わかってないって・・・)
「なにがです?」
私の問いかけに私を見ることなく、おじさんは言った。
「『警察が捕まえられなかったヤンキー供を、龍星軍の凛道蓮がボコボコにして弱らせてくれたおかげで、おまわりさん達が楽に大量に逮捕できた』っていう現実、知らないだろう?」
「なんでそうなってるんですか!?」
〔★またろくでもないパターンになっている★〕
聞き返す私に、心底あきれたという目で私を見る。
「この坊やは、こういう奴だ。危機感が欠けてる馬鹿の一種よ。」
「ば、ばか!?」
その言い方に、ちょっと傷つく。
ジロッとおじさんを見れば、紙パックにストローを差しながら言ってきた。
「事実だろう?お前、蛇の目が凛道蓮に『懸賞』をかけてるのは知ってるのか?」
「懸賞!?」
「賞金首になってんだよ、オメーは。」
「ええ!?」
(つまり、お尋ね者扱い!?)
〔★それよりも悪い★〕


