彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




つまらないシャレを言うと、自販機から出てきたジュースを手に取るおじさん。



「坊や、蛇の目の蛇塚菊千代を知ってるか?」

「ああ、飛翔連合の外様組ですか?」

「『元』外様組だ。その話しぶりだと、飛翔連合がなくなったのは知ってんだな?」

「え?あなんとなくですが・・・・」



聞いている限りの話をまとめれば、そういう答えになる。



「えーと、すごかったみたいですね、警察官?たくさんのヤンキーを捕まえられて、解散させるという成果を出せてすごいと言いますか」

「お前!嫌味か凛道蓮!?」



私の言葉に岩倉が怒る。



「え?いえ、僕は嫌味なんて言ってませんが??」

「嘘をつくんじゃない!今回、大量に検挙できたのはお前達龍星軍がー!」


「やめろ、岩倉。こいつは天然だ。」



威嚇(いかく)する犬のように吠える岩倉を、おじさんがとめる。




「フジワラさん!?」

「フジバラだ。この坊や、わかっちゃいねぇ。」



(わかってないって・・・)



「なにがです?」



私の問いかけに私を見ることなく、おじさんは言った。



「『警察が捕まえられなかったヤンキー供を、龍星軍の凛道蓮がボコボコにして弱らせてくれたおかげで、おまわりさん達が楽に大量に逮捕できた』っていう現実、知らないだろう?」


「なんでそうなってるんですか!?」



〔★またろくでもないパターンになっている★〕




聞き返す私に、心底あきれたという目で私を見る。



「この坊やは、こういう奴だ。危機感が欠けてる馬鹿の一種よ。」

「ば、ばか!?」



その言い方に、ちょっと傷つく。

ジロッとおじさんを見れば、紙パックにストローを差しながら言ってきた。



「事実だろう?お前、蛇の目が凛道蓮に『懸賞』をかけてるのは知ってるのか?」

「懸賞!?」

「賞金首になってんだよ、オメーは。」

「ええ!?」


(つまり、お尋ね者扱い!?)




〔★それよりも悪い★〕