ゆるキャラ印の自販機は、紙パックのジュースを売っていた。
疲れていたので、甘いものにしようといちごミルクのぼたんに指を近づける。
普通に押そうとしたら――――――
ピッ!
「ごちそうさん。」
「え?」
ガッターン!
誰かがボタンを押した。
それも、いちごミルクではなくカフェオレ。
「ええ!?泥棒!?」
「今日は2人捕まえたな。バイクのパーツ泥だけどな・・・!?」
背後からそう言ったのは、見たことある人。
「や、やくざ・・・?」
「フジバラさんと言え・・・坊や・・・・!」
生活安全課、少年事件課警部の藤原(フジバラ)虎次郎だった。
『ふじわら』と書いて『フジバラ』と読む面倒な人だ。
〔★人柄も面倒だ★〕
「ど、どうして、ここに!?」
「逮捕する、凛道蓮!」
ガチャン!
「はい!?」
私の質問に、金属音の返事が返ってくる。
同時に、片手に銀色の輪っかがついていた。
「ええ!?手錠!?」
〔★凛は拘束された★〕
「ふっふっふっ!一緒に所まで来てもらおうか~!?」
そう言って、私に手錠をかけたのは、若い警察官。
なんとなく見覚えのある男の人。
「あ、あなた!?」
「そうだ!君の初集会で、入院という目にあった生活安全課、少年事件課の~!」
「馬鹿倉ぁ!!」
ゴーン!
「いたぁ!?」
お寺の鐘じゃないけど、自己紹介しようとした警察官の頭にゲンコツが落ちた。
落したのは、ヤクザのようなおまわりさん。
「痛いいたぁーい!パワハラですよ、フジワラさん!?」
「フジバラだっ!逮捕状もねぇーのに、勝手に手錠をかけるなっ!」
そう言うなり、小さな鍵を出して手錠の穴に差し込む。
カチャンという音に合わせて、拘束がとかれた。
〔★凛は自由になった★〕


