彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




ゆるキャラ印の自販機は、紙パックのジュースを売っていた。

疲れていたので、甘いものにしようといちごミルクのぼたんに指を近づける。

普通に押そうとしたら――――――




ピッ!



「ごちそうさん。」

「え?」



ガッターン!




誰かがボタンを押した。

それも、いちごミルクではなくカフェオレ。




「ええ!?泥棒!?」

「今日は2人捕まえたな。バイクのパーツ泥だけどな・・・!?」





背後からそう言ったのは、見たことある人。





「や、やくざ・・・?」

「フジバラさんと言え・・・坊や・・・・!」





生活安全課、少年事件課警部の藤原(フジバラ)虎次郎だった。

『ふじわら』と書いて『フジバラ』と読む面倒な人だ。



〔★人柄も面倒だ★〕




「ど、どうして、ここに!?」

「逮捕する、凛道蓮!」


ガチャン!


「はい!?」




私の質問に、金属音の返事が返ってくる。

同時に、片手に銀色の輪っかがついていた。



「ええ!?手錠!?」



〔★凛は拘束された★〕




「ふっふっふっ!一緒に所まで来てもらおうか~!?」





そう言って、私に手錠をかけたのは、若い警察官。

なんとなく見覚えのある男の人。





「あ、あなた!?」

「そうだ!君の初集会で、入院という目にあった生活安全課、少年事件課の~!」


「馬鹿倉ぁ!!」



ゴーン!

「いたぁ!?」





お寺の鐘じゃないけど、自己紹介しようとした警察官の頭にゲンコツが落ちた。

落したのは、ヤクザのようなおまわりさん。




「痛いいたぁーい!パワハラですよ、フジワラさん!?」

「フジバラだっ!逮捕状もねぇーのに、勝手に手錠をかけるなっ!」




そう言うなり、小さな鍵を出して手錠の穴に差し込む。

カチャンという音に合わせて、拘束がとかれた。



〔★凛は自由になった★〕