彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




〈あははは!わかればいいよ!あたしが行くまで、ゆるキャラ自販機でジュースでも買って待ってろ。〉

「カンナさんは何が飲みたい?」

〈気がきくな、オイ!?おごってくれんのかよー?〉

「うん。それとも、ジュース以外が良いですか?」

〈ばか。逆に気ぃ遣うな。〉



確認を込めて聞けば、ふっと笑ってからカンナさんは言った。



〈お茶するために、あたしのとこ来たんじゃねぇだろう。まずは、凛があたしに言いたいことを言ってから、どうするか決めようぜ。〉

「カンナさん・・・」

〈うははははは!話が長いのぉ~カンナちゃん!携帯返して♪!〉

〈誰がカンナちゃんだ!?気安く呼ぶな!〉

〈カンナ、凛道に優しすぎねぇか!?〉

〈悠斗に賛成だぞ、カンナ!テメーやっぱり、奴を~〉

〈はあ!?馬鹿言うな、テメーら!〉

〈落ち着け、カンナ!〉

〈離せよ、秀!〉

〈わしの携帯ちゃーんっ!〉



「ちょ、もしもし!?みなさん!?」




プッ!ツーツーツー




私の呼びかけもむなしく、電話は切れてしまった。




〔★通信は途絶えた★〕





「あーあ、切られちゃった。」




通話終了の画面を見ながら、私も電源を落とす。

その画面を見ながら思う。






「よかった・・・」



カンナさんと、話ができて、本当によかった。




「普通に・・・話してくれた。」




話が出来た。

怒ってなかった。

普通に話せて、嬉しかった。

それで期待できた。





(仲直りできる!)





カンナさんと、仲直りが出来るよ、瑞希お兄ちゃん!

カンナさんが怒って帰った時、瑞希お兄ちゃんから言われた。





「高千穂が何で怒ったか、自分で考えてみろ凛。」

「自分で・・・?」

「そうだ。凛に悪気がなくても、その無邪気さで誰かを傷つけることもある。今のも、そんな感じだろう?」

「え!?どういう意味で・・・!?」

「それを、凛が自分で考えるんだ。龍星軍四代目総長なら、それぐれー自力で何とかしな。」

「は、はい・・・」




そう語る瑞希お兄ちゃんは、答えを知っているようだった。




(きっと・・・あの時から瑞希お兄ちゃんは、カンナさんを差し置いて、可児君を龍星軍に先に誘ったことが原因だって気づいてたのね・・・!)




〔★凛も早く気づくべきだ★〕





(そうと決まれば、ビシッと決めるしかない!誠心誠意(せいしんせいい)で、カンナさんに伝えるぞ―――――!)




その決意の元、小ゼニを出すと、目印として伝えた自販機にお金を入れた。