〈あははは!わかればいいよ!あたしが行くまで、ゆるキャラ自販機でジュースでも買って待ってろ。〉
「カンナさんは何が飲みたい?」
〈気がきくな、オイ!?おごってくれんのかよー?〉
「うん。それとも、ジュース以外が良いですか?」
〈ばか。逆に気ぃ遣うな。〉
確認を込めて聞けば、ふっと笑ってからカンナさんは言った。
〈お茶するために、あたしのとこ来たんじゃねぇだろう。まずは、凛があたしに言いたいことを言ってから、どうするか決めようぜ。〉
「カンナさん・・・」
〈うははははは!話が長いのぉ~カンナちゃん!携帯返して♪!〉
〈誰がカンナちゃんだ!?気安く呼ぶな!〉
〈カンナ、凛道に優しすぎねぇか!?〉
〈悠斗に賛成だぞ、カンナ!テメーやっぱり、奴を~〉
〈はあ!?馬鹿言うな、テメーら!〉
〈落ち着け、カンナ!〉
〈離せよ、秀!〉
〈わしの携帯ちゃーんっ!〉
「ちょ、もしもし!?みなさん!?」
プッ!ツーツーツー
私の呼びかけもむなしく、電話は切れてしまった。
〔★通信は途絶えた★〕
「あーあ、切られちゃった。」
通話終了の画面を見ながら、私も電源を落とす。
その画面を見ながら思う。
「よかった・・・」
カンナさんと、話ができて、本当によかった。
「普通に・・・話してくれた。」
話が出来た。
怒ってなかった。
普通に話せて、嬉しかった。
それで期待できた。
(仲直りできる!)
カンナさんと、仲直りが出来るよ、瑞希お兄ちゃん!
カンナさんが怒って帰った時、瑞希お兄ちゃんから言われた。
「高千穂が何で怒ったか、自分で考えてみろ凛。」
「自分で・・・?」
「そうだ。凛に悪気がなくても、その無邪気さで誰かを傷つけることもある。今のも、そんな感じだろう?」
「え!?どういう意味で・・・!?」
「それを、凛が自分で考えるんだ。龍星軍四代目総長なら、それぐれー自力で何とかしな。」
「は、はい・・・」
そう語る瑞希お兄ちゃんは、答えを知っているようだった。
(きっと・・・あの時から瑞希お兄ちゃんは、カンナさんを差し置いて、可児君を龍星軍に先に誘ったことが原因だって気づいてたのね・・・!)
〔★凛も早く気づくべきだ★〕
(そうと決まれば、ビシッと決めるしかない!誠心誠意(せいしんせいい)で、カンナさんに伝えるぞ―――――!)
その決意の元、小ゼニを出すと、目印として伝えた自販機にお金を入れた。


