彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




かけようとした携帯が鳴った。




「え!?ヤマト?」




『凛道蓮』の携帯にかかってきたのは、今まさに、かけようとした相手からだった。

すごいタイミングだと思いながら出る。





「もしもし?」

〈オレやオレ!大変なんや!事故におうて、200万いんねん!振り込んでくれへん!?〉

「ATMスタイルの金貸しのところに行ったら?」



〔★凛はヤマトをスルーした★〕




〈なんでやねん!?即決で借金コースを勧めるなや!薄情やないか!?うはははは!〉

「そっちこそ、オレオレ詐欺はやめてくさい。それよりカンナさんは?」



ふざける相手にため息をがまんしながら、小声で聞いた。



「ちゃんと、カンナさんに会えた?頼んだ通り、彼女を引き止められたんですか?」


〈あたしがどうしたって?〉

「え!?カンナさん!?」




突然変わった電話の声。




(なんで、ヤマトの電話にカンナさんが!?)




その謎は、次の言葉で解決した。



〈ああ、なにすんねん!?わしの携帯返してー!〉

〈うるせぇ!借りてるだけだろう!〉

〈どこが!?『貸して』も言わんと、ひったくったやんかー!?〉



〔★奪い取ったらしい★〕




ヤマトとカンナさんのもめる声が響いたが、それもすぐに終わる。



〈いいからしゃべらせろ!〉

〈うははは!カンナちゃんにはかなわんのー?〉



争いを放棄(ほうき)したヤマトによって、電話相手はカンナさんとなる。



〔★カンナが勝利した★〕




〈たくっ!面倒なことしやがってよー!凛、あたしになんのようだよ?〉

「そ、それは―――――――」




代わってすぐの第一声。

予想外の問いかけだった。