彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




どうにかなるものじゃない。

龍星軍は、凛が総長になったから、大河はなれない。

凛があたしらを誘ったのは、純粋に『ツレ』としての意味。

龍星軍になれなかったあたしらへ、見せびらかすとかいった汚い感情からじゃない。




(どっちかってーと、あたしらの方が汚くて、未練がましいな。)




天然無知も悪いが、気持ちに任せて手を出したあたしが悪い。




(どうにかならないとかじゃなくて・・・あたしが勝手に問題作っちまったからな・・・)



ヤンキーもロクにしたことない凛が、お兄ちゃんである真田先輩のために、危険覚悟で龍星軍の頭になったこと、あたしは知ってたのに。

無邪気な凛の言葉に、変に反応して、まだまだ1年生のあいつに、高学年並のヤンキー理解度求めるとか・・・





「全然違うじゃんか。」

「なにがやー?」





大きな声で、のん気に聞いてくる伝言係にあたしは言った。



「謝るのは、あたしの方だ。凛を呼び出しな、ヤマト!」

「カンナっ!?」

「いいのか、お前!?」

「・・・・好きにさせろ、悠斗、秀。」



あたしの言葉に驚く二人に、大河が腕組みしながら言った。



「指名されたのはカンナだ。オメーが決めろ。」

「大河。」

「その代わり、俺らは監督させてもらうぞ?いいな?」

「・・・・上等!ヤマト、電話しろ!」

「うはははは!いや~よかった!ホンマ、よかったわ!」



あたしの指示に、関西男は喜ぶ。



「『ごじゅうあらし』から『ヤマト』やなんて~えらい昇格やんけー!!」

「なんでだよっ!!?」


「そこは、凛道と会う気になった件について喜べ馬鹿野郎―!!」

「うははははは!」



こうして、イマイチ信用できない男を通して凛への連絡をさせたのだった。