どうにかなるものじゃない。
龍星軍は、凛が総長になったから、大河はなれない。
凛があたしらを誘ったのは、純粋に『ツレ』としての意味。
龍星軍になれなかったあたしらへ、見せびらかすとかいった汚い感情からじゃない。
(どっちかってーと、あたしらの方が汚くて、未練がましいな。)
天然無知も悪いが、気持ちに任せて手を出したあたしが悪い。
(どうにかならないとかじゃなくて・・・あたしが勝手に問題作っちまったからな・・・)
ヤンキーもロクにしたことない凛が、お兄ちゃんである真田先輩のために、危険覚悟で龍星軍の頭になったこと、あたしは知ってたのに。
無邪気な凛の言葉に、変に反応して、まだまだ1年生のあいつに、高学年並のヤンキー理解度求めるとか・・・
「全然違うじゃんか。」
「なにがやー?」
大きな声で、のん気に聞いてくる伝言係にあたしは言った。
「謝るのは、あたしの方だ。凛を呼び出しな、ヤマト!」
「カンナっ!?」
「いいのか、お前!?」
「・・・・好きにさせろ、悠斗、秀。」
あたしの言葉に驚く二人に、大河が腕組みしながら言った。
「指名されたのはカンナだ。オメーが決めろ。」
「大河。」
「その代わり、俺らは監督させてもらうぞ?いいな?」
「・・・・上等!ヤマト、電話しろ!」
「うはははは!いや~よかった!ホンマ、よかったわ!」
あたしの指示に、関西男は喜ぶ。
「『ごじゅうあらし』から『ヤマト』やなんて~えらい昇格やんけー!!」
「なんでだよっ!!?」
「そこは、凛道と会う気になった件について喜べ馬鹿野郎―!!」
「うははははは!」
こうして、イマイチ信用できない男を通して凛への連絡をさせたのだった。


