彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「あたしからかける!」

「カンナ!?」

「うほほほほ!そんなにあせるとは~よっぽど早ぅ声が聞きたいって奴か~!?」

「誰がそんなこと言った・・・!?」

「い、た・た・た・た!」



長身の相手の胸ぐらをつかみ、頬をつねりながら言う。



「凛があたしに話があるってわかれば、こっちから連絡すれば済むだろう?」

「あ!それもそうやな~」

「つーか、最初から電話してくればいいんだよ!お前みたいなの使ってまで、めんどくせーことしやがってよ!」


「え?直接会った方が、誠意が伝わるから、そうしたんちゃうか?」

「え?」



そう言われ、思わず相手を見る。

ごじゅうあらしの目は、サングラスで見えなかったが、不思議そうな顔をしてるのはわかった。



「そうやんけ~!?いてもたってもいられへん、けど、事情があって動けへんから、とにかく引き止めよう思って、わしを使って予約したんやで~!?めっちゃ、自分が悪いことした思ってたみたいやからなー!」

「え・・・?」

(凛が、自分を責めてた・・・?)




「なんや、カンナちゃんが怒っとる理由にも気づいて、えらい後悔しとったでー!?悪いことしてもうたって!」

「え!?凛・・・・気づいたのか?」



大河やあたしに、デリカシーのない誘い方をしたってことに・・・?





(いや、違う!本当は凛は悪くない・・・!)





「あいつ・・・自分の意志で龍星軍になったんじゃないとか言いながら、けっきょくはメンバー選びみたいな真似して・・・あたしゃ、それがスゲー腹が立って・・・」

「カンナ・・・」



なにか言いたげな大河があたしを呼んだが、答えなかった。

代わりに、あたしが関西男に聞いた。




「凛・・・他になんか言ってたか?」

「いんや!ともかく、早ぅカンナさんに会わなあかんって言ってるだけやった!他は、円城寺君にも謝らんといかんゆーとったで~!?」

「俺に!?」

「せやせや!わしは、こっちきたばっかで、くわしいことはよー知らんが~そこら辺、自分らの方がわかっとるんやないか~!?今さらケンカして、どうにかなるようなことでもないやろう?」


「「・・・。」」




ごじゅうあらしの言葉に、あたしも大河も何も言えなくなった。