「あたしからかける!」
「カンナ!?」
「うほほほほ!そんなにあせるとは~よっぽど早ぅ声が聞きたいって奴か~!?」
「誰がそんなこと言った・・・!?」
「い、た・た・た・た!」
長身の相手の胸ぐらをつかみ、頬をつねりながら言う。
「凛があたしに話があるってわかれば、こっちから連絡すれば済むだろう?」
「あ!それもそうやな~」
「つーか、最初から電話してくればいいんだよ!お前みたいなの使ってまで、めんどくせーことしやがってよ!」
「え?直接会った方が、誠意が伝わるから、そうしたんちゃうか?」
「え?」
そう言われ、思わず相手を見る。
ごじゅうあらしの目は、サングラスで見えなかったが、不思議そうな顔をしてるのはわかった。
「そうやんけ~!?いてもたってもいられへん、けど、事情があって動けへんから、とにかく引き止めよう思って、わしを使って予約したんやで~!?めっちゃ、自分が悪いことした思ってたみたいやからなー!」
「え・・・?」
(凛が、自分を責めてた・・・?)
「なんや、カンナちゃんが怒っとる理由にも気づいて、えらい後悔しとったでー!?悪いことしてもうたって!」
「え!?凛・・・・気づいたのか?」
大河やあたしに、デリカシーのない誘い方をしたってことに・・・?
(いや、違う!本当は凛は悪くない・・・!)
「あいつ・・・自分の意志で龍星軍になったんじゃないとか言いながら、けっきょくはメンバー選びみたいな真似して・・・あたしゃ、それがスゲー腹が立って・・・」
「カンナ・・・」
なにか言いたげな大河があたしを呼んだが、答えなかった。
代わりに、あたしが関西男に聞いた。
「凛・・・他になんか言ってたか?」
「いんや!ともかく、早ぅカンナさんに会わなあかんって言ってるだけやった!他は、円城寺君にも謝らんといかんゆーとったで~!?」
「俺に!?」
「せやせや!わしは、こっちきたばっかで、くわしいことはよー知らんが~そこら辺、自分らの方がわかっとるんやないか~!?今さらケンカして、どうにかなるようなことでもないやろう?」
「「・・・。」」
ごじゅうあらしの言葉に、あたしも大河も何も言えなくなった。


