「り、凛っ!」
うわずる声。
緊張を抑えながら、言葉を続ける。
「よっ・・・よく来たな!?」
(会いたかったぜ!!)
バッと、校門から飛びだす。
気恥ずかしさもあって顔が見れず、とりあえず、ブレザーのズボンが見えたので飛びついた。
地面に写っている影法師の本体へと抱き付く。
「凛!!」
その先に待つ、小動物なあいつに笑いかけた。
それで返ってきたのは――――――――
「うっはっはははは!おこんにちは~カンナちゃん!」
「って、誰だコラ――――――――――――――――――!?」
グラサンをかけた男の笑顔。
そう言った後で思い出す。
「あっ!?よく見れば、オメー!凛が連れて来た関西人じゃねぇーか!?」
「うはははは!覚えてもろうとってよかったわ~!ど~も、『いがらし』でーす!」
「『ごじゅうあらし』じゃなかったのかよ!?」
「おお、それも覚えとってくれたか!?うははははは!」
(どうなってんだ!?)
凛だと思ってきたら凛じゃない!
〔★詐欺にあった気分だ★〕
「おい、カンナ!ふざけんなよ!」
呆然とするあたしの後ろから、大河が文句を言いながら顔出す。
「凛道テメーも、ノコノコうちに来るとは~・・・って!?誰だテメー!?」
「うははははは!だれでしょうー!?」
ギョッとしながら、あたしと同じリアクションをする大河。
「あ!?お前、瑞希さんの店にいた、変な関西人じゃねぇーか!?」
「なに言うてんねーん!変わっとんのはお互い様や~ん!?瞬間湯沸かし器は~ん!?うはははは!」
「誰がお湯沸かしますだっ!?どーなってんだ、カンナ!?」
「あ、あたしに言われても~!」
「カンナ、大河!やっと追いついた!」
「無意味に喧嘩するなよ、お前ら!」
「悠斗!?秀!?」
混乱するあたしらのところへ、他の二人もやってきた。
「おい、凛道!アポなしでく・・・・・!?」
「凛道、いきなりきたら、トラブルに~・・・・!?」
そう言って、覗き込んできた悠斗と秀の表情が固まる。
「「って、誰ぇえぇぇぇぇええええ―――――――――――!!!?」」
「うはははは!そっちの2人が正解!わしも、自分ら知らへんしなー!」
馬鹿笑いする大男に、なんでこんなのと凛を間違えたのかと反省した。


