「呼び出してんのは、男だよ、お・と・こ!」
「男!?」
(凛!か?)
男というキーワードに合わせ、真っ先に凛が思い浮かぶ
それで、ますます気持ちがたかぶった。
(まさか凛の奴・・・あたしに会いに来たってのか!?)
ニヤけそうになって、顔に力を込める。
そして、それを悟られないように抑えながら聞いた。
「お、男だぁ?あたしゃ硬派だぜ!?男なんぞ~」
「そう言わすに、行くだけ行ってよ!あんた呼んでくれって、うるさくてさ~」
「はあ!?凛の奴、そんなに騒いでんのか!?」
「凛だぁ?」
ガラッとドアが開く音がした。
「げ、大河!?」
「たいちゃん!」
やってきたのは、ツレの大河。
迷うことなく、こっちへとまっすぐに歩いてくる。
「よぉ・・・・どこからともなく、『凛』って名前が聞こえたぞ、コラ?」
「ば、馬鹿!なにキレてんだよ?名前聞いただけで~」
「そうだな。『凛が来た』って文章じゃなかったら、俺もここまで感心持たねぇーぞ・・・!?」
「うっ。」
大河は、凛に関して厳しい。
早い話が、憧れの先輩を独り占めされて嫉妬してる。
瑞希先輩は、ものすごく凛を可愛がってるから。
(まっ、あたしでも、凛と大河なら、凛が良いけどなー)
〔★凛に一票入った★〕
「カンナ、つまらねぇ誤魔化しはするな!おい、凛道が来てるのか!?」
そう言うと、あたしに話しかけてきた女子に確認する大河。
「おい、やめろ大河!オメーには関係ないだろう!?」
「オメーには聞いてねぇよ、カンナ!凛道なのか!?どこにいる!?」
「え!?名前までは知らないけど~校門にいるよ?」
「決まりだな。」
その返事を受け、スタスタと教室から出る大河。
「なっ!?どこ行きやがるテメー!?」
聞いても無視して出ていく爆裂弾の頭。
「やべーぞ、カンナ!」
「大河の奴、ケンカする気じゃないか?」
静観していた悠斗と秀が、あたしへと近づきながら言ってくる。
「わーってんよ!」
あたしもそうなる気がしたんで、急いで後を追った。
「あ!?待てよ、カンナ!!」
後ろから悠斗に呼ばれたけど、無視した。


