彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「呼び出してんのは、男だよ、お・と・こ!」

「男!?」

(凛!か?)




男というキーワードに合わせ、真っ先に凛が思い浮かぶ

それで、ますます気持ちがたかぶった。





(まさか凛の奴・・・あたしに会いに来たってのか!?)





ニヤけそうになって、顔に力を込める。

そして、それを悟られないように抑えながら聞いた。





「お、男だぁ?あたしゃ硬派だぜ!?男なんぞ~」

「そう言わすに、行くだけ行ってよ!あんた呼んでくれって、うるさくてさ~」

「はあ!?凛の奴、そんなに騒いでんのか!?」


「凛だぁ?」





ガラッとドアが開く音がした。



「げ、大河!?」

「たいちゃん!」



やってきたのは、ツレの大河。

迷うことなく、こっちへとまっすぐに歩いてくる。



「よぉ・・・・どこからともなく、『凛』って名前が聞こえたぞ、コラ?」

「ば、馬鹿!なにキレてんだよ?名前聞いただけで~」

「そうだな。『凛が来た』って文章じゃなかったら、俺もここまで感心持たねぇーぞ・・・!?」

「うっ。」



大河は、凛に関して厳しい。

早い話が、憧れの先輩を独り占めされて嫉妬してる。

瑞希先輩は、ものすごく凛を可愛がってるから。




(まっ、あたしでも、凛と大河なら、凛が良いけどなー)



〔★凛に一票入った★〕




「カンナ、つまらねぇ誤魔化しはするな!おい、凛道が来てるのか!?」




そう言うと、あたしに話しかけてきた女子に確認する大河。



「おい、やめろ大河!オメーには関係ないだろう!?」

「オメーには聞いてねぇよ、カンナ!凛道なのか!?どこにいる!?」

「え!?名前までは知らないけど~校門にいるよ?」

「決まりだな。」



その返事を受け、スタスタと教室から出る大河。




「なっ!?どこ行きやがるテメー!?」




聞いても無視して出ていく爆裂弾の頭。




「やべーぞ、カンナ!」

「大河の奴、ケンカする気じゃないか?」




静観していた悠斗と秀が、あたしへと近づきながら言ってくる。



「わーってんよ!」



あたしもそうなる気がしたんで、急いで後を追った。





「あ!?待てよ、カンナ!!」





後ろから悠斗に呼ばれたけど、無視した。