彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




(男って、マジで馬鹿だな!?)



なんも言わねぇからって、勝手に言いやがって!





(痛ぇのは、胸だよ馬鹿・・・!)




そう思って、ハッとする。




(・・・・胸なんか・・・?)




ズキズキ、キリきりするこの痛みは、胸がいたいからか?




(これ、胸じゃなくて―――――――――・・・・・・・・)




―カンナさん!―





(心か・・・?)





そう結論付け自分に、まだ乙女心が残っていたのかとあきれる。

つまらない嫉妬と、龍星軍を軽く言うような凛の発言に、あたしは勝手に腹を立てた。

理由はどうあれ、あたしは凛に手を出した。

胸の中に収めていたはずの不満を凛にぶつけたんだ。





(さすがに・・・・・嫌われたかもな・・・・)





ただでさえ、あたしは気が短くて、喧嘩っ早い。

凛だってあたしのこと、本当はどう思ってるかわかりゃしない。




(もうダメだよな・・・・・・・)




あきらめにも似た思いで、薄暗い空をぼんやりとながめ続けた。





「高千穂~」


「あんだよ?」



そこへ、クラスの女子が声かけてきた。

早い話が、女のダチ。

ニヤニヤしながら寄って来た。





「今さ~あんた呼んでくれって、ご指名が入ったんだけど?」

「あ?ちょうどいいわ・・・ケンカしてやるよ。」





時々、あたし相手に勝負を挑んでくる女がいる。

1人だったり、1人と見せかけて大勢だったり。

いつもはストレッチ気分だが、今日は違う。



(考えてもどうにもなんねぇー時は、発散するに限るぜ!)



サンドバック大歓迎だぜ!!



〔★手加減する気はなさそうだ★〕




上がるテンションを抑えることなく聞く。



「どこのどいつよ?あたしと遊びたいバカ女は?」

「いや、そうじゃなくてさ~」

「なによ?お礼参りか?」

「違うって!喧嘩から離れろよー!」



あたしの言葉に、呆れながらも女のダチは言った。