(男って、マジで馬鹿だな!?)
なんも言わねぇからって、勝手に言いやがって!
(痛ぇのは、胸だよ馬鹿・・・!)
そう思って、ハッとする。
(・・・・胸なんか・・・?)
ズキズキ、キリきりするこの痛みは、胸がいたいからか?
(これ、胸じゃなくて―――――――――・・・・・・・・)
―カンナさん!―
(心か・・・?)
そう結論付け自分に、まだ乙女心が残っていたのかとあきれる。
つまらない嫉妬と、龍星軍を軽く言うような凛の発言に、あたしは勝手に腹を立てた。
理由はどうあれ、あたしは凛に手を出した。
胸の中に収めていたはずの不満を凛にぶつけたんだ。
(さすがに・・・・・嫌われたかもな・・・・)
ただでさえ、あたしは気が短くて、喧嘩っ早い。
凛だってあたしのこと、本当はどう思ってるかわかりゃしない。
(もうダメだよな・・・・・・・)
あきらめにも似た思いで、薄暗い空をぼんやりとながめ続けた。
「高千穂~」
「あんだよ?」
そこへ、クラスの女子が声かけてきた。
早い話が、女のダチ。
ニヤニヤしながら寄って来た。
「今さ~あんた呼んでくれって、ご指名が入ったんだけど?」
「あ?ちょうどいいわ・・・ケンカしてやるよ。」
時々、あたし相手に勝負を挑んでくる女がいる。
1人だったり、1人と見せかけて大勢だったり。
いつもはストレッチ気分だが、今日は違う。
(考えてもどうにもなんねぇー時は、発散するに限るぜ!)
サンドバック大歓迎だぜ!!
〔★手加減する気はなさそうだ★〕
上がるテンションを抑えることなく聞く。
「どこのどいつよ?あたしと遊びたいバカ女は?」
「いや、そうじゃなくてさ~」
「なによ?お礼参りか?」
「違うって!喧嘩から離れろよー!」
あたしの言葉に、呆れながらも女のダチは言った。


