彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




大河を差し置いて凛を応援するってのも、不義理だけど・・・



(なんか、凛のこと、ほっとけねぇーんだよな。)



凛のこと、好きってゆーか・・・

変な奴だけど、一緒にいて楽しい。

ヤンキーらしくねぇけど、突然かっこよくなって、いざとなったら頼もしい。

どっちかってゆーと、好きな方。

だから余計に・・・・・!!




(気安く、入ってなんて言いやがって!!)





あんなに、かっこよく語っていたのに!

それが急に、小動物みたいな顔で、「やろうよ、龍星軍♪」とか言われて、頭が真っ白になった。




(あいつ!あたしらが、どれほど『龍星軍』を思ってたか知らないのかよ!?)






凛が龍星軍の総長になったこと、ムカついてない。

大河がなれなかったのは、仲間として悔しかったけど、そうなってよかったと思ってる。

龍星軍にのめり込み過ぎて、瑞希先輩以外、周りが見えなくなる大河。

そこに危うさも感じていた。

だから頭に慣れるように応援してた半面、それでよかったと思えた。

でも、凛のあの良い方は―――――――――――




(本気で龍星軍を思って来た大河への侮辱だ!凛にそんなつもりがなくても、馬鹿にしてらっ!気安すぎるだろう!?)




仲間のこともあって、頭に血がのぼった。




(不意打ちで殴っちまったけど・・・)




きつく拳を握りしめる。





「つまんねぇーな・・・・・・・・・・・」





わかってる。

凛が悪いわけじゃない。

ただ、無神経すぎるあいつに、腹が立ったのはマジだ。



(けど・・・だからっつって、問答無用に殴って、キレて帰るのも、ガキだったよなぁ・・・たし・・・)



凛は、女のあたしに殴られて、呆然としてた。

てっきり、キレるかと思ったけど、怒らなかった。