大河を差し置いて凛を応援するってのも、不義理だけど・・・
(なんか、凛のこと、ほっとけねぇーんだよな。)
凛のこと、好きってゆーか・・・
変な奴だけど、一緒にいて楽しい。
ヤンキーらしくねぇけど、突然かっこよくなって、いざとなったら頼もしい。
どっちかってゆーと、好きな方。
だから余計に・・・・・!!
(気安く、入ってなんて言いやがって!!)
あんなに、かっこよく語っていたのに!
それが急に、小動物みたいな顔で、「やろうよ、龍星軍♪」とか言われて、頭が真っ白になった。
(あいつ!あたしらが、どれほど『龍星軍』を思ってたか知らないのかよ!?)
凛が龍星軍の総長になったこと、ムカついてない。
大河がなれなかったのは、仲間として悔しかったけど、そうなってよかったと思ってる。
龍星軍にのめり込み過ぎて、瑞希先輩以外、周りが見えなくなる大河。
そこに危うさも感じていた。
だから頭に慣れるように応援してた半面、それでよかったと思えた。
でも、凛のあの良い方は―――――――――――
(本気で龍星軍を思って来た大河への侮辱だ!凛にそんなつもりがなくても、馬鹿にしてらっ!気安すぎるだろう!?)
仲間のこともあって、頭に血がのぼった。
(不意打ちで殴っちまったけど・・・)
きつく拳を握りしめる。
「つまんねぇーな・・・・・・・・・・・」
わかってる。
凛が悪いわけじゃない。
ただ、無神経すぎるあいつに、腹が立ったのはマジだ。
(けど・・・だからっつって、問答無用に殴って、キレて帰るのも、ガキだったよなぁ・・・たし・・・)
凛は、女のあたしに殴られて、呆然としてた。
てっきり、キレるかと思ったけど、怒らなかった。


