別に、円城寺君は間違ったことは言ってない。
私だって、口にバンダナを巻いて、その下からご飯を食べている人がいたら気になる。
親しかったら、注意する。
でも、瑞希お兄ちゃんは、お兄ちゃん達はそれをしない。
むしろ、この状態を許してくれている。
(もしかして・・・)
私は私で、ある考えがよぎる。
(私が・・・・自分の顔が嫌だって話を信じて、かばってくれてる・・・?)
―顔は・・・見せたくないんです。本当に嫌なので、マスクを、バンダナを取らないでください・・・!―
(あの言葉を信じて?)
私が、顔にトラウマを持ってるっと言ったことを信じて、好きにさせてくれている・・・?
―顔・・・・さらしちゃうと、周りにいる奴らを殺したくなるんです。―
(・・・・うん。なんか中二病的なことも言っちゃってたわ。)
そっちも信じられてるのかな・・・
〔★良くも悪くも言っている★〕
「凛はそれでいいんだよ。オメーらもこれ以上言うな。」
怒鳴ったわけでも、怒ったわけでもない。
普通の声で言ったのに、とても怖い声に聞こえた。
思わず、食べていた手を止めて瑞希お兄ちゃんを見る。
彼はサラダを口にしていた。
私と目が合うと、その中からプチトマトをつまみ上げる。
「ほら。」
「え?」
プチトマトを持った瑞希お兄ちゃんの手が私へのびる。
「ちょ、お兄ちゃん!?」
「瑞希さん!?」
その手はバンダナの下を通って、私の口元にぶつかる。
「野菜も食え。大きくなれねーぞ?」
「お・・・・!?」
大きくなれない!?
(どちらかといえば、トマトは美肌効果であって、骨に関係はないのでは!?)
〔★細かい考えだった★〕


