「もう痛くないから、ナデナデは終わりです!」
「あん!?いけずぅ~!」
渋る相手に、ツッコミを入れながら離れてもらう。
「あたし、そういうつもりじゃなかったのにぃ~あれぐらいのマッサージでエッチな方に考えちゃうって~凛ちゃんも思春期ねー?」
「そうおっしゃるのでしたら、次からは、僕のお尻を触ってるモニカちゃんの姿を写メって瑞希お兄ちゃんに送ります。」
「やん!通報しないで~怒っちゃやーよ!」
無表情で言えば、茶化すように笑うモニカちゃん。
そして、私の顔をのぞき込みながら念押ししてきた。
「お尻マッサージはおいておいて〜高千穂ちゃんのこと、凛ちゃんが思うようにやってみなさい。」
「あ、はい。それはもちろん・・・」
さりげなくセクハラの件をうやむやにしたことをツッコミたかったが、優先順位がある。
「カンナさんを傷つけた理由はわかってます。ちゃんと話してきます。」
「そうね。凛ちゃんの予測はどうあれ、モニカちゃんは、凛ちゃんを慰める用意はあるからね!?」
「失敗することが前提ですか!?」
「おほほほほ!いいから、明るいうちに会ってきなさい!帰りは、あたしに電話すればいいからね?」
「瑞希お兄ちゃんはダメですか?」
「俺じゃ不満か・・・・!?」
「うっ!?」
その言葉に合わせ再び、優しいモニカちゃんがいなくなる。
〔★モニカは勘兵衛に変身した★〕
(これはマズイ!)
漢らしく、メンチを切りながら言われたので、
「ワーイ、モニカチャンニデンワシマスゥー」
無抵抗の意味もこめてバンザイする。
そうしたのは、逆らってはいけないと思ったからだ。
〔★別名、お手上げと言う★〕
そんな私の行動に、パッと花が咲いたような笑顔でモニカちゃんが笑った。
「やだぁ~凛ちゃんてば可愛い!冗談よぉ!」
「本気の見える冗談でした。」
「それだけ心配してるのぉ~!じゃあ、気をつけていってらっしゃ~い、ン~~~チュ!」
ブチューと目元にキスされる。
「い、いってきます・・・」
最初は恥ずかしかったけど、慣れてしまったら顔も赤くならない。
(外人だって、あいさつでするものね・・・・)
〔★モニカは日本人だ★〕
これが瑞希お兄ちゃんからのチューだったら、どんなにいいかと・・・・思いながらエンジンをかける。
「ちゃんと、教えた通りの防犯術を使うのよ~」
「わ、わかりました。いってきます。」
こうして、モニカちゃんに見送られながらバイクを発進させた。


