バスに飛び乗り、身をゆだね、お得な回数券を出して、目的地で降りる。
見慣れたお店に行けば、当然のごとく、しまってる。
(今日は、営業しないって言ってたもんね~)
そう聞いていたので、誰もいないと思って合鍵でガレージを開ける。
ガラガラ・・・
「あら?凛ちゃん?」
「モニカちゃん!?」
開けた瞬間、目が合った。
「どーしたのぉ!?今日は早いのね~」
「あ、いや・・・」
いたのは、オネェさんの先輩。
赤色のオープンカーから降りるところだった。
〔★モニカに見つかった★〕
無視するわけにもいかず、しぶしぶ声をかけた。
「あの・・・今、お帰りですか?」
「そうよん、ただいまーん♪」
「お、お帰りなさい。」
笑顔を作りながら言えば、ご機嫌そうなモニカちゃんが顔を近づける。
そしてそのまま、私のほっぺへと「ただいまのチュッ!」をした。
これが瑞希お兄ちゃんだったらよかったのにと思う私に、オネェさんは言う。
「凛ちゃん、今日は早く来てくれたのねぇ~!?みーちゃんが帰るまで、モニカちゃんとお茶でもしよっかぁ~」
「ご、ごめんなさい!僕は、これから用事がありまして~今日はその、バイクを取りに来ただけで~」
「あら?お出かけ?」
「は、はい・・・」
「ふーん・・・」
私の返事にモニカちゃんから、にこやかさが消える。
どうしたんだろう?と思っていたら、真面目な顔で言われた。
「凛ちゃん、携帯の電源切ってるんじゃなーい?」
「え?」
「みーちゃんが今日・・・凛ちゃんに携帯つながらないって困ってたのよ。連絡が来たことは知ってるの?」
「え!?あああ!電源落したままでした!」
夜しか連絡しないので、学校にいた時はOFFにしている。
(うああああ!瑞希お兄ちゃんとのスキンシップを逃したぁ――――――――!)
〔★モニカの一言、凛に20のダメージ★〕


