彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「あのおばはん、センセーとしてあれだけあかんことしておいて、今さら『菅原さんの味方』するって改心すると思うか?井谷は、『敵』で決まりや!自分も、さっきのことでわかったんちゃうんか?」

「・・・・そうだったね・・・・」



言われて、思い返す。

教師という中立な立場でありながら、私のことは信じてくれなかった。

話を聞かないばかりか、殴られた。




「一方的な話だけを聞いて、一方的に殴ってきた。」



(渕上の言い分だけを聞いて、私を殴ったわけだから・・・・!)




「そういうこっちゃ!はらわた煮えくり返っとるとは思うけど、行くだけ行って『先生の言うこと聞いて、来ましたよ~』ちゅう態度だけみせときーや?」

「そうだね・・・」




そう、私は悪いことなんてしてない。




「すねて、行かない方が・・・認めたってことになるもんね・・・」

「よう言うた!ほな、裏門で待ち合わせよう。わしもバックレるから!」

「え!?ついてくるの!?」

「友達やんか~!」

「だから、君までサボる気・・・?」


(どこまで、付き合いがいいのよ?)





親しくなった(?)ばかりの相手に、馴れ馴れしいんじゃないかと思いながら聞く。

これに関西男子は、変わらぬ笑顔で言う。




「そりゃあ、サボるやろう?凛が気になるからのぉ~!」

「き、気になるって・・・」

「それにほれ!カナコちゃん、ヤンキーやん!?午後もおるかどうか、わからへんし、早い方がええやろうー?」

「そうだけど・・・てか、カンナさんだよ、カンナ。名前はカンナ!」

「うはははは!そやったか!?まぁそれに自分、凛道蓮に変身せんとあかんやろう?ヒーローなるには、時間かかるやんか?」

「そ、そうなるけどー!」



コイツの言う通りだ。



(凛道蓮用の荷物は、ロッカーにしまっている。変身するとなると、あそこまでいかなきゃいけない・・・)




〔★時間のかかるヒーローだった★〕