「あのおばはん、センセーとしてあれだけあかんことしておいて、今さら『菅原さんの味方』するって改心すると思うか?井谷は、『敵』で決まりや!自分も、さっきのことでわかったんちゃうんか?」
「・・・・そうだったね・・・・」
言われて、思い返す。
教師という中立な立場でありながら、私のことは信じてくれなかった。
話を聞かないばかりか、殴られた。
「一方的な話だけを聞いて、一方的に殴ってきた。」
(渕上の言い分だけを聞いて、私を殴ったわけだから・・・・!)
「そういうこっちゃ!はらわた煮えくり返っとるとは思うけど、行くだけ行って『先生の言うこと聞いて、来ましたよ~』ちゅう態度だけみせときーや?」
「そうだね・・・」
そう、私は悪いことなんてしてない。
「すねて、行かない方が・・・認めたってことになるもんね・・・」
「よう言うた!ほな、裏門で待ち合わせよう。わしもバックレるから!」
「え!?ついてくるの!?」
「友達やんか~!」
「だから、君までサボる気・・・?」
(どこまで、付き合いがいいのよ?)
親しくなった(?)ばかりの相手に、馴れ馴れしいんじゃないかと思いながら聞く。
これに関西男子は、変わらぬ笑顔で言う。
「そりゃあ、サボるやろう?凛が気になるからのぉ~!」
「き、気になるって・・・」
「それにほれ!カナコちゃん、ヤンキーやん!?午後もおるかどうか、わからへんし、早い方がええやろうー?」
「そうだけど・・・てか、カンナさんだよ、カンナ。名前はカンナ!」
「うはははは!そやったか!?まぁそれに自分、凛道蓮に変身せんとあかんやろう?ヒーローなるには、時間かかるやんか?」
「そ、そうなるけどー!」
コイツの言う通りだ。
(凛道蓮用の荷物は、ロッカーにしまっている。変身するとなると、あそこまでいかなきゃいけない・・・)
〔★時間のかかるヒーローだった★〕


