「そんなに前から・・・私に目をつけてたんだ・・・・」
「せやせや!ずっと見守ってたねん!」
〔★おたがいの見方は違った★〕
(ありえない!可児君助ける時点で、凛道蓮と菅原凛が同一人物ってバレてたってことよね!?)
関西男子の告白を受け、色々考える私。
これに相手は、変わらぬマイペースで言った。
「それで?どないするねん?」
「え?どないって・・・」
(こいつと、友達なるってこと・・・?)
どうなんだろう・・・
迫られて、返事に困れば、相手も困ったように言ってきた。
「なに難しい顔してんねん。いじめ問題、どうにかした方がええやろう?」
「え!?そっち?」
〔★思っていたことと違った★〕
「そっちもこっちも、あるかいな!よー知らへんが、お嬢様でヤンキーなんやろう?フチフチさん!?」
「渕上さんだよ。どうと言われても・・・」
「なんや、生活指導室に来いって言われとったが、行くだけ行くかー?」
「そこまで聞いてたの!?」
「そりゃあ目立ってたからなぁー?まっ、そのおかげで、三年のアホ共撃退できたわけやし?」
「それはそうだけど~・・・行かなきゃダメだとは、思う。」
思うけど。
(行きたくない・・・!)
無意味に怒られるのが、わかっているから。
私を信じてくれないと、わかってはいるけど。
「相手は教師・・・敵に回すと面倒だから。」
「せやな。ほな、元気出して行ってき!帰りに、アイスでもおごったるから。」
「え!?いいよ!おごるのもだけど・・・1人で帰ります・・・」
「なんや?菅原凛姿でツーショットはあかんのか?せっかく、東山高へ寄ろう思っとったんやけどなー」
「え?東山高校?」
思わず聞き返せば、頭をかきながら関西人が言う。
「せやねん!自分、カンコちゃんと喧嘩になったやん?怒った理由、聞きに行った方がええ思ってのぉ~」
「カンナさんだよ、カンナ。確かに、聞きに行かなきゃいけないことだけど・・・」
「せやろう?どうせ、生活指導室で説教たれるだけやん、あのおばはん教師?」
「井谷先生のこと?」
「ほかにあるかいなー?あれ、どう見てもフチフチさんから賄賂もろうてるでぇ~!いくらつかまされて、言いなりになっとんやろ~!?」
「だから、名前は渕上だよ。やっぱり・・・・井谷先生は・・・・」
(もう、私のことは信じでくれない・・・・?)
針の先ほどにも残っていた良い意味での可能性を。
「あかん!」
「ヤ、ヤマト、君・・・?」
「信用したら、あかん!」
キッパリと否定してくれた。
「凛、あの先生は敵や!」
「・・・・ヤマト・・・・・・・」
目の前の関西人が、見事に玉砕してくれた。


