彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




4階の渡り廊下で、ジリジリと追いつめられる。

前後をふさがれ、壁際に行くしかない。

壁の向こうは空が広がっている。




「そのまま、飛び降りてもいいぞ~」

「ばか!そうしたら、俺らが疑われるだろう!?」

「それもそうだな~けど、自分から飛び降りたって話せばよくないかー?」

「井谷先生に殴られた後だからな~」


「!?どうしてそれを!?」

(知ってるの!?)




あそこに3年生はいなかった。

見ていたのは、1年生ばかり。

ギョッとして聞き返せば、まだら髪の男が教えてくれた。




「当たり前だろう、ばーか!この学校仕切ってりゃ、ネットですぐ届くんだよ。」

(それ、学校をしきってるのと、関係ない気がするけど・・・)



〔★誰でもできることだ★〕




ツッコみたかったけど、下手なことは言わない方がいい。

いよいよ、背中が壁につく。

奴らもそれがわかったので、調子の良い声で笑う。




「覚悟しろ、ゴミ女!」

(・・・・・・そりゃあ、テメーらだ。)



今まで。

今まで結構、大人しくしてきたけど!




(我慢の限界・・・・・・・・!!)




渕上ルノアにされたことも!

飯塚アダムに恩をあだで返されたことも!

教師・井谷が私を悪だと決めつけていることも!



(騙されて、無実の罪を着せられたことも含めて、もう我慢できるかっ!!)



〔★凛は限界を超えていた★〕




諦めよりも怒りが優って、凛道蓮モード・ON!!




(格闘技が出来るからといって、凛道蓮と判断されるわけじゃないものね・・・)




そう思いながら、気づかれないように戦闘態勢に入る。