彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





人気のない場所を探す。



「うっく!ひっく、ひっく!」



泣いているところを、誰にも見られたくなかった。



(馬鹿だった!)



私は、なんて馬鹿なんだろう!?




心の中は、後悔と悔しさでいっぱいだった。





(あんな、口先だけの謝罪を信じて・・・・)




相手は反省なんてしてなかった。

むしろ、私がどう反応するか、楽しんでいただけだった。





(それなのに私は、和解しようなんてことを・・・・!)




「許した私が馬鹿だった・・・!!」





汚れた制服で、誰もいない教室を探した。

1人でゆっくり泣ける場所を探す。




「うっ、うう・・・悔しい・・・・!」




渕上月乃亜。

レディース総長で、学校で一番逆らっちゃいけない女。

それだけあって、やることが汚かった。




(あんな女・・・あの野郎、あの野郎!どうしてくれよう!?)




―なんかあったら、あたしのところに来い!―



(そうだ!カンナさん・・・!)




悔しさの中、今後について考えていれば思い浮かぶ。





「カンナさん・・・」





菅原凛を助けてくれたヤンキーガールを思い出す。




(困ったことがあったら、来いって言ってくれたけど・・・・)


「行けない・・・」




行きたい気持ちもあるけど、凛道蓮だとバレる可能性がある。




「それもあるけど・・・」


(私は、カンナさんを怒らせちゃった・・・・)




彼女が私を叩くのは、何回かあった。

でも、あんなふうに叩いてきてのは初めて。



(それを思えば、井谷からの一撃よりは痛くない。)




ちくしょう、あのくそババア。



(クールだと生徒の間では言われてたけど、問答無用で私が悪いと言いやがって・・・!)


「もうあいつを、先生だと思うもんか。」




私の話をまるで聞かず、渕上の肩ばっかり持った。

挙句の果ては、殴ってきて・・・・・・・不公平過ぎた。





(でも待てよ・・・・考えてみたら、相談をしに行った時も・・・引っかかるような言い方をしていたような・・・?)




「おいおい、ここは1年通行禁止だぞ。」

「え!?」





考え事に夢中だった私は、気づくのに一歩遅れた。




「ここ、3年専用の渡り廊下ですけど~?1年A組の菅原凛さん?」

「えっ!?」




そう言って、現れたのはガラの悪い男子達。

上履きを見れば、3年生だとわかった。