彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「そうだぞ、菅原!渕上はお前に謝ったってのに、お前心狭すぎ!」

「危ないよね~?自分で落ちておいて、被害妄想だって!」

「はいはーい!私、菅原さんが自分で落ちて、通りかかった渕上さんのせいにしてる飲みました!」

「俺も言いがかりつけてるの見た!」

「なっ!?デタラメ言わないでよ!」



「うっせぇ、ドブス!!」



カンっ!!


「きゃっ!?」




足元に缶を投げつけられる。

グルグル回ったせいで、三半規管がいかれていた。

よろけて、ふらついた体。

倒れそうになったけど――――――――





ポン!


「大丈夫?」




倒れそうになった体を誰かが支えた。




「!?」




きつい香水の匂いと、取ってつけたような優しい声。





(渕上・・・・!?)


「気をつけなきゃ、ね?」





そう言って笑うと、私のスカートに手を伸ばし誇りをポンポンと払った。



「渕上さん優し~!」

「それに比べて、何位してんだよ、菅原―?」

「それは、アンタ達でしょう!缶なんか投げてんじゃないわよ!?大丈夫だった~菅原さん?」



ニコッと笑って、私に話しかける渕上。

見え見えの親切に、顔が熱くなる。



「なに言っての、あなた!?離してよ、いい加減に―――――――――」

「するのはあなたでしょう、菅原ッ!!」

「え!?」



そう言って、怒鳴りつけられた。



「井谷先生!?」

「あなた、真面目すぎて冗談が通じない子だと、前々から思ってました。飯島君にも、そうやって迷惑かけたんでしょう?」

「なっ!?違います!なんでそうなるんですか!?」

「みなさん、もう行きなさい!菅原さんも、イジられキャラというのが世間にはいるんです。自覚してますか?」

「なんですか、それ!?私が悪いって言うんですか!?何もしてません!みんな、渕上さんがー!」

「そうです、井谷先生。私が、いじわるしたのがよくなかったんです。怒らないでください。」


(こいつ!なに様のつもり!?)


「なに言ってるの、渕上さん!?誰のせいで、私がこうなってると思ってるの!?」

「きゃ!?やだ、こわい!」




そう言うなり、先生の後ろに隠れるレディースの総長。