「そうだぞ、菅原!渕上はお前に謝ったってのに、お前心狭すぎ!」
「危ないよね~?自分で落ちておいて、被害妄想だって!」
「はいはーい!私、菅原さんが自分で落ちて、通りかかった渕上さんのせいにしてる飲みました!」
「俺も言いがかりつけてるの見た!」
「なっ!?デタラメ言わないでよ!」
「うっせぇ、ドブス!!」
カンっ!!
「きゃっ!?」
足元に缶を投げつけられる。
グルグル回ったせいで、三半規管がいかれていた。
よろけて、ふらついた体。
倒れそうになったけど――――――――
ポン!
「大丈夫?」
倒れそうになった体を誰かが支えた。
「!?」
きつい香水の匂いと、取ってつけたような優しい声。
(渕上・・・・!?)
「気をつけなきゃ、ね?」
そう言って笑うと、私のスカートに手を伸ばし誇りをポンポンと払った。
「渕上さん優し~!」
「それに比べて、何位してんだよ、菅原―?」
「それは、アンタ達でしょう!缶なんか投げてんじゃないわよ!?大丈夫だった~菅原さん?」
ニコッと笑って、私に話しかける渕上。
見え見えの親切に、顔が熱くなる。
「なに言っての、あなた!?離してよ、いい加減に―――――――――」
「するのはあなたでしょう、菅原ッ!!」
「え!?」
そう言って、怒鳴りつけられた。
「井谷先生!?」
「あなた、真面目すぎて冗談が通じない子だと、前々から思ってました。飯島君にも、そうやって迷惑かけたんでしょう?」
「なっ!?違います!なんでそうなるんですか!?」
「みなさん、もう行きなさい!菅原さんも、イジられキャラというのが世間にはいるんです。自覚してますか?」
「なんですか、それ!?私が悪いって言うんですか!?何もしてません!みんな、渕上さんがー!」
「そうです、井谷先生。私が、いじわるしたのがよくなかったんです。怒らないでください。」
(こいつ!なに様のつもり!?)
「なに言ってるの、渕上さん!?誰のせいで、私がこうなってると思ってるの!?」
「きゃ!?やだ、こわい!」
そう言うなり、先生の後ろに隠れるレディースの総長。


