彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「・・・あなたがしたの、渕上さん?」

「ルノアするわけないじゃん?今の発言、いじめだよねー?」

「いじめいじめ!」

「ひがむなよ、ブスの分際で!」




渕上の言葉に、左右から難波と鳥海が言う。

それで理解できた。




「あなたが、命じたのね・・・!?」




私を階段から落としたのも、転がしたのも。




ひどい!

許せない!



(いいえ、なによりも!!)




「いじめをやめるっていうのは、嘘だったのね!?」

「はあ?謝ってやっただろう、ゴミ女?」




ヤンキーらしい巻き舌で言うと、私をニラミながら言った。



「お前さ、馬鹿すぎなんだよね!あんなもん、信じてさ~脳みそ、お花畑だろう?」

「ぷっ!やめてよ、フッチー!あの時、笑うの我慢するの大変だったんだからさ~」

「『謝ってくれたんだからいいよぉ~』とか、言いだしてさ、こいつ!さすが、ルノア!縁起上手すぎ~!」

「当然。」



難波と鳥海に、得意げに言うとさらに渕上は言う。




「あんたがさーこれから告げ口するのは自由だけど、その分、こっちはやり返すから。」

「はあ!?」

(やり返すだと!?)



「ありがたく思いな!あんたみたいなゴミ女、ホントはやめさせるのが筋だけど、当分遊んでやるよ。」

「遊ぶ・・・私をどうしようというの!?」

「おもちゃが壊れる瞬間、見たことあるか?」




ふいに、低い声で渕上がささやく。





「おもちゃで遊ぶのもいいけど、壊れる瞬間が楽しい時ってあるんだ。あたしまだ、人間が壊れるところを見たことないんだよ。」



「なっ・・・・!?」

(こいつ!私を壊そうというの!?)




「そうだよね~みんな?」

「さすが、ルノア!あたしも見たい!」

「こいつムカつくもんね~」

「おーい、死なない程度にしろよ。」

「泣いて土下座とかするかもな~」

「地味女、引きこもったら殺すぞ~ちゃんと学校来いよ!」





そう言って、周りの生徒が、ヤンキー男子も女子も、そうじゃない子も笑いながら言う。






(・・・・間違いない)


終ってない。

私のいじめは、終わったかもしれないけど。





「『いじめ』から、『いじめて遊ぶ』に形を変えただけなのね!?」

「今頃気づいたのかよ、ばーか。」





見下しながら言う相手に、カチッとスイッチが入る。





(凛道蓮モード、ON・・・・・・・・・・!!)




〔★凛は戦闘モードに突入した★〕