彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




落ちるよりも、転がっていく体。




「あ、ああああ!?」

(う、受け身受け身!!)




ゴロゴロと転がりながら、必死で体勢を立て直そうとしたが―――――――――




「おむすびころりん、スットントン♪!」

「痛!?」




止まりかけた体を、誰かが蹴り飛ばした。




「あ~~~~~!?」




それでまた転がる私。



(な、何が起きて!?)



なんとか、階段の段差を掴んで体をとめるが―――――――





「おむすびころりーん、すっとんとん!」

ゲシ!


「痛い!?」




また転がされる。





「お~むすびころりん、菅原凛が転がるー♪」

「ころころ、馬鹿が転がる~!」

「きゃははは!人間コロコロじゃんか!?」


ドスッ!


「うっ!?」





かわせなくて、お腹を蹴られた。

吐きそうな思いで、廊下の下に落ちた。




ドサッ!!


「あう!?」





階段の終わり、床の上で、私の体が止まる。





「い、いた・・・・!?」


(なにが、どうなって、まさか・・・・!?)



「似合うんじゃん、凛ちゃん?ゴミもだけど、ゴミとりのコロコロも~?」





あざ笑う声と、強い香水のにおいがした。




「なっ・・・!?」




反射的に体を起こす。

そこにいたのは――――――――――――




「渕上さん!?」

「きったねぇー!さすが、告げ口する奴は汚れてるね?」





腰に手を当て、私を見降ろしているクラスの女子のボス。





「なんで・・・どういう・・・!?」





どういうことか、わかっていた。

漠然としながら、わかっていたけど・・・・




「あはははは!上手に転がったよな!?」

「ヤバい!おむすびころりんうたってたら、おむすび食べたくなった~!」

「うっわー制服汚れてきたねぇ!」

「ゴミ女~早く帰れ!」



(なんで、こうなってるの・・・!?)





階段の上でも下でも、私の様子を楽しそうに見ている野次馬に呆然とする。

同じクラスの奴だけでなく、他のクラスの子までいる。

楽しそうに私を見ていた。