昼休み、委員会の先生に資料を届けに行った。
頼まれていたもので、無事に渡すことができた。
仕事が終わったこともだが、やっとなくなった問題に心は晴れていた。
「あ~よかった!」
1人で階段をのぼりながら思う。
あれから、物を隠されたり、わざと突き飛ばされたりはしてない。
周りとのコミュニケーションも、必要最低限のことに関する会話は、無視されなくなっていた。
前みたいに、きちんと誰かと話すと言うのはしてない。
私から話しかけることも、誰かから話しかけられることもしてない。
私も周りも様子を見ているのだと思う。
同時に、いじめが終わった直後はこんなものだろうと思っていた。
(悩みの種がなくなって本当によかった~!さてと・・・菅原の問題は解決したけど~凛道蓮はまだだよねー・・・)
残った難題は、カンナさんを怒らせた件。
(龍星軍へ、可児君より先に誘わなかったことを、怒ってるんだろうけど・・・)
どうやって、仲直りしよう?
(いっそ・・・東山高校へ、会いに行っちゃおうかな・・・?)
ただ、それには問題がある。
(ヤンキーであるカンナさんが学校に来ているか・・・私が行った時にいるかどうか・・・)
私の学校が終わってから行っても、帰ってる気がしてならない。
遅刻してでも、会いに行った方が確実に会える気がしていた。
(となると・・・教科書の提出点がない教科の時に遅刻しなきゃ。いじめが終わったとはいえ、すぐにノートを見せてくれるかわからないもんねー)
トントンと、廊下を降りながら、女子の集団とすれ違った時だった。
ドンっ!!
「え?」
思いっきり、強い力で背中を押された。
「えっ・・・・!?きゃああああああああ!?」
バランスを崩した身体が、階段から落ちた。


