彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




昼休み、委員会の先生に資料を届けに行った。

頼まれていたもので、無事に渡すことができた。

仕事が終わったこともだが、やっとなくなった問題に心は晴れていた。



「あ~よかった!」



1人で階段をのぼりながら思う。

あれから、物を隠されたり、わざと突き飛ばされたりはしてない。

周りとのコミュニケーションも、必要最低限のことに関する会話は、無視されなくなっていた。

前みたいに、きちんと誰かと話すと言うのはしてない。

私から話しかけることも、誰かから話しかけられることもしてない。

私も周りも様子を見ているのだと思う。

同時に、いじめが終わった直後はこんなものだろうと思っていた。




(悩みの種がなくなって本当によかった~!さてと・・・菅原の問題は解決したけど~凛道蓮はまだだよねー・・・)




残った難題は、カンナさんを怒らせた件。




(龍星軍へ、可児君より先に誘わなかったことを、怒ってるんだろうけど・・・)



どうやって、仲直りしよう?



(いっそ・・・東山高校へ、会いに行っちゃおうかな・・・?)



ただ、それには問題がある。



(ヤンキーであるカンナさんが学校に来ているか・・・私が行った時にいるかどうか・・・)



私の学校が終わってから行っても、帰ってる気がしてならない。

遅刻してでも、会いに行った方が確実に会える気がしていた。



(となると・・・教科書の提出点がない教科の時に遅刻しなきゃ。いじめが終わったとはいえ、すぐにノートを見せてくれるかわからないもんねー)



トントンと、廊下を降りながら、女子の集団とすれ違った時だった。






ドンっ!!


「え?」






思いっきり、強い力で背中を押された。






「えっ・・・・!?きゃああああああああ!?」






バランスを崩した身体が、階段から落ちた。