そう考えながら校門をくぐって、自分の下駄箱を見る。
(大丈夫かな・・・・?)
不安な気持ちで、私の上履き入れの前に立つ。
(いつもなら、ゴミが入ってるけど・・・・)
異物を入れられているけど。
(今日は・・・・?)
緊張と、祈るような思いで開けた。
ガチャ。
「あ・・・!?」
中を見て、ため息が出た。
「入ってない・・・・。」
(よかった・・・・!)
無傷な上履きに、ホッとする。
だけど、安心はできない。
(教室に入るまでは・・・・)
油断できない。
(あいさつして、あいさつが返ってくるかわからないもの・・・・。)
「ん?あいさつ?」
そこまで思って、ハッとする。
自分の考えが、引っかかった。
(誰にあいさつするって言うの?私をいじめた人たちに、あいさつしなきゃダメなの?)
なんか、納得できない。
(そもそも、いじめる側に立った人を許していいの・・・?)
いやいや!
それ昨日、もう許そうと言ったじゃないの、私!
(というか、問題はそこじゃない!)
気になるのは、別のこと。
(私は、1度敵になった人達と、また仲良くしていけるの?普通にしていけるの?)
いくら、許そうと決めたとしても―――――――――
(それが出来るだけの気持ちが、私にはあるの・・・?)
ワカラナイ。
(出来るのかな・・・・?)
迷走する思い。
そう考えているうちに、自分のクラスの前まで来ていた。
(ええい!ここまできたら、なるようにしかならないよ!!)
自分を勇気づけると、一歩踏み出した。
開けっ放しの後ろのドアから教室に入った。


