「ははは!俺もそう思って、凛にはガラじゃないって言ったけど~また来るだろうな。完全に好かれちまってるからよ?」
「左様ですか・・・」
(微妙だ・・・誘っておいて、友達になろうと言ったのは私だけど、複雑・・・)
「好かれるなら、瑞希お兄ちゃんがいいんですけどね・・・」
〈ん?なんか言ったか?〉
「何でもないです!」
〈ははは!聞えたよ、ブラコン!心配しなくても、俺は凛が一番かわいいぜ?〉
「み、瑞希お兄ちゃん!?」
〈早く高千穂と仲直りして、上手くやれよー?ラブが大事だから~?〉
「は、はい!もちろんです!ラブは大事ですよ!」
〔★瑞希の愛(LIKE)と凛の愛(LOVE)は違った★〕
〈じゃあ俺、休憩終わりだから仕事に戻るわ。凛、いい子にして、ねんねするんだぞ~〉
「も、もう、お兄ちゃんたら!からかわないでよぉ~お仕事、頑張ってください・・・!」
〈おう、任せとけ!今度、チョコレートシロップやアイスくりーを入れた『カフェ・スラブ』を飲ませてやるからな?楽しみにしてろよー〉
「はい!楽しにしてます!」
〈あっはっは!ホント、凛は可愛いなぁ~癒されるわ。〉
「ぼ、僕も!瑞希お兄ちゃんが大好きです・・・!」
〈ああ、俺も凛を愛してるぞ~?じゃあ、おやすみ~〉
「は、はい!おやすみなさい、瑞希お兄ちゃん!」
甘々のセリフを最後に、電話は切られた。
切れた携帯をしばらく見つめ、ゆっくりと電源を切る。
「絶対・・・恋愛って意味で言ってるんじゃないんだろうけどね・・・」
瑞希お兄ちゃんが言う好きと、私の言う好きは違う。
(当然だよ。私、男の子の振りしてるんだもんね・・・)
いつか言わなきゃダメだけど、そのタイミングが・・・
(いじめ問題も解決したし、そろそろどうやって告白と謝罪をするか、本気で考えよう・・・・)
そう決めると、携帯をそっと隠す。
部屋の明かりを消して、ベットへと横になる。
―俺も凛を愛してるぞ~―
目を閉じれば、瑞希お兄ちゃんの声が頭の中に響く。
ドキドキする。
ドキドキしたけど、
(よかった・・・)
心が落ち着いた。
「私なんかを、愛してるって言ってくれる人がいる・・・・・。」
それがどれだけ幸せか、言われるようになって知る。
瑞希お兄ちゃんと出会い、再会してからわかったこと。
彼の言葉に安らぎを感じながら、私は夢の世界へと旅立った。


