彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




夜、携帯に電話があった。



〈凛、今いいか?〉

「瑞希お兄ちゃん!?」




お風呂上がりで、何気なく電源を入れたらかかってきた。

急いで部屋の鍵を閉め、窓のカーテンもしっかり閉め、ベットに背をつけながら薄いシーツを頭からはおる。



「ど、どうしたの!?なにかあった??」

〈いや、凛が気になったからよ。〉


(私が気になった!?1日会わないだけで、恋しくなってくださった!?)


「高千穂のことで、凹んでんじゃないかと思ってよ。」

「えっ!?」

(そっち!!?)



〔★予想していたのと違った★〕




〈大丈夫か?なんか声も、元気がなくないか?〉

「ええ・・・凹んでますので・・・。」




残念なような恥ずかしいような思いで返す。

これに瑞希お兄ちゃんは、声をひそめながら言った。




〈やっぱりな・・・。で?高千穂が怒ってる理由はわかってんのか?〉

「はい・・・わかってます。」




真面目モードで聞いてくる瑞希お兄ちゃんに、私も恋愛モードを解除しながら言った。



「軽率な言い方だったと思います。なあなあ的なノリもですが、カンナさんたちが龍星軍に対してどのように思っていたかわかっていたはずなのに・・・傷つけてしまいました。」

「わかってんならいい。」

「はい・・・。」



そう、カンナさんは私が最初に作ったヤンキーの友達。

いろいろ、かばってくれたりもした良い子。



「僕のことを大事にしてくれたカンナさんの前、可児君をさそうなんて・・・デリカシーがなさ過ぎました。」


(先に誘わなかったから、カンナさんは怒ってしまったんだもんね。)



〔★その考えは不正解だ★〕




「瑞希お兄ちゃん、あれからカンナさんと会ったりは・・・?」

〈いや、警戒してんのか爆裂弾は誰も来ない。けど、可児が夕方、凛を訪ねてきたぜ?〉

「可児君が?」

〈ああ。ずいぶん気に入られたって言うか~車体モードだったぜ。〉

「次会ったら、解除するようにお伝えください。」



〔★凛は子分にする気はない★〕