彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





(これが刺さった!?ううん、とがってるはずないから―――――――)



まさかと思いつつ、取り出そうとしたら、また激痛が走る。



「いっ!?いたた・・・・!?」

「菅原さん、どうしたの!?すごい汗よ!?」



そう言われたけど自覚はない。

ただ、痛みが変化するのはわかった。



「あ!?い、痛い・・・・!?」


なんで!?

どうして!??




(今度は、お腹が痛くなってきた・・・・!?)



下手な生理痛よりもひどい苦痛。



「どうしました?菅原さん、なにしてるの?」

「あ、井谷先生!大変です、調子が悪いみたいで!」

「調子が?大丈夫なんですか?」

「い・・・痛いです・・・」

「井谷先生、私、保健室に運んで来ます。少し休ませてみます。」

「え?後藤先生、今日の保健室は、教員は誰もいま・・・」

「私が付き添いますっ!行きましょう、菅原さん?」

「あ、ありがとうございます・・・!」



クールな井谷先生に比べ、この若い先生は優しい。

私の体を支えながら、教員室を出る後藤先生。





「少し頑張ろうね?先生がついてるから。」

「はい・・・ありがとうございます・・・!」



(急に・・・なんで?)



先生に肩を貸してもらい、職員室から出る。

出た瞬間、独特の香りがした。



(渕上さんの香水の香り・・・・?)



残り香にしては、強すぎた。

見なくてもわかった。

まだ、職員室の前にいる。




(でも今は、それどころじゃない・・・!!)



「大丈夫、菅原さん?顔が真っ青で・・・我慢してたんでしょう?」

「いえ・・・お気遣いなく。」

「遠慮しなくていいわよ?ほら、先生の方にもっと寄りかかって!」



優しく微笑む先生に、笑みを作りながら思う。




(突然の足の痛みと腹痛・・・・偶然?)



腹痛はともかく、足への痛みは前にもあった。




(あの時・・・・可児君を見つけた時と同じ・・・・。)



痛みを感じて、フクロウのお守りを移動させようとして見つけた。



(なんだろう・・・烈司さんがくれたものだから、悪くはないと思うけど・・・)




―『オブシディアン』って言うんだよ~♪きっと御嬢さんを守ってくれるよ?―




帰ったら、調べてみよう。

フクロウのパワーストーンもだけど、『オブシディアン』の意味。



いじめ問題は解決したけど。

終わり方は、よかったような、悪かったような。

何とも言えない1日になった。