彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「どうします、菅原さん?」



謝る三人を見ていたら、井谷先生が私に聞いてきた。




「本人達も謝ってるわ。まだ、謝罪をさせたい?謝らせたい。」

「先生・・・私は・・・」



その言い方にムッとしたが、気づくことなく井谷先生は言う。



「彼女達、本当に反省してるわよ?わざわざ、自分達に不利な話までして・・・あなたが早退してからのこと、私の耳には入ってませんから。」

「え?」

「帰り道で、渕上さん達に引き止められたのは昨日の放課後のことですよね?今朝投稿してから、今まで・・・いくらでも報告する時間がありましたよ。なぜ、きちんと言わないんですか?」

「あ、それは・・・」

「困りますよ、そういうことされたら。報告もしてないのに、あとから何かあったと言われたら、私の責任にもなります。困りますから、気をつけて下さい。」

「わ、わかりました・・・!」

「それで?あなたは彼女達をどうするの?」



決断を迫られる。

正直、こいつらのせいで服を汚され、軽いけがもして、不愉快な思いをした。

何度、陰で泣かされたことか。

でも―――――――



「謝ってくれたからいいです。」



(さっきの返事で、私の答えは決まっていた。)




彼女達は、悪かったと言ってくれた。

泣いて、わびてくれた。





「もう・・・謝ってくれたのでいいです。」

「菅原さん・・・!」






私の名を呼びながら、突然、渕上さんが私の手を取る。




「ごめんね!ごめんなさい・・・!これからは、仲良くしてね・・・!?」




赤い目をはらし、可愛い顔で聞いてくる。

どこか怯えるように、私の様子をうかがう姿。



(これ以上は、私がいじめっ子だよ・・・)



それはダメ。

だから言った。



「うん、私こそ、仲良くしてください。難波さんも、鳥海さんも。」

「ありがとう!よかったね、2人共!?」

「うん・・・!」

「よかっ・・・よかった・・・!」



嬉しそうに渕上さんが言えば、他の2人も顔を上げる。

ハンカチで顔を覆ったまま、何度もうなずいていた。




「解決して、よかったです。」

「井谷先生?」




そんな私達に、担任教師は言った。