彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「昨日早退した時も、渕上さん達があなたを追いかけたこと、彼女達から聞きました。」

「ええ!?は・・・話した、の?」

「うん、『るのあ』が悪いから。」



信じられない気持ちを抑えきれず、悪の親玉に聞いてしまった。

これに渕上ルノアは、涙を拭きながら言った。



「私・・・飯塚君が大事で、大好きだから・・・菅原さんのこと、誤解しちゃって・・・本当に何もなかったのか聞くはずが・・・叩いたりして、ごめんなさい!井谷先生に言われて、間違ってたって気づいたの・・・!ごめんなさい・・・!」

「・・・渕上さん・・・」



悲しそうな顔で謝ってくれる渕上。

どうしたらいいのかと、迷っていたら別の声がした。



「す、菅原さんん!るのあは悪くないんだよ!」

「そうだよ!あたし達、フッチーが可愛そうになって・・・つい、クラスのみんなにも、あることないこと、菅原さんの悪口言ったんだ!」

「な、難波さん、鳥海さん・・・」

「やめてよ、二人とも!あたしが・・・焼きもち妬いたのがいけないんだよ・・・。昨日の夜、アダムに、飯塚君から電話があって、ちゃんと反省できて・・・」

「渕上さん・・・」

「だから、フッチーを許して下さい!本当にすみません!!」

「申し訳ありませんでした、菅原さん!」

「ごめんなさい、菅原さん!二度と、いじめなんて・・・ひどいことしません。怒るのは私だけにして、他の二人は、みんなは許して下さい・・・!」


「・・・みなさん・・・」



3人一緒に頭を下げる。

角度は、90度だったり、100度だったりするけど、私に謝ってくれている。




(本当だろうか・・・・?)




その様子に、疑問がわく。

昨日の今日で謝ってくるのはおかしい。

だけど今、目の前で泣きながら謝ってくれている。



(先生が目の前にいるから?)



いや、そうだとしても、自分に不利な発言をするかな?

昨日、私を警棒で殴ろうとしたことまで言っちゃう?

なによりも引っかかるのは・・・・



(烈司さんの占いだと、飯塚アダムは私を利用価値なしだと思ってる。それなのに、渕上に私とのことを誤解だと、今さら電話してくるかな・・・?)



「菅原さん、本当に申し訳なく思ってるは、るのあ達もだけじゃないの。」

「え?」

「アダムも・・・飯塚君も、同じなの。」

「飯塚君が・・・?」



そんな私の疑問は、泣いているボスが教えてくれた。