彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「凛たん、俺らに言うべきことないかなぁ~?」

「烈司さん!?」




火をつけることなく、煙草をくわえたまま烈司さんは聞いてくる。




「ほれほれ、言うことあるんじゃないかなぁ~?」

「え・・・・?」




ニヤニヤしながら、私の言葉を待っているようだった。

それで思い出す。






(あ!そうだ、いけない!私ってば・・・!瑞希お兄ちゃんには言ったのに、烈司さん達には、まだだ!)



まだ言ってない!!





「あの!言うのが遅れましたが!烈司さん、モニカちゃん、獅子島さん、百鬼さんっ!!」


「うんうん♪」

「なぁに?」

「言ってみろ。」

「わははははは!」



「前回は、ご挨拶もなしで、帰ってすみませんでした!!」


「「「「そっちかよ。」」」」




〔★凛からの謝罪、総ツッコミが起こった★〕




「え!?そっちって・・・え?」

(違うの?)



「僕が黙って帰ってしまったことを、お詫びするのでは・・・?」

「何でこのタイミング?凛たん、そうじゃねぇーよ。」

「そうねぇ~あたしたちの求めてる答えとは大違い!ハズレねぇ~」

「不正解だぞ、凛道。」

「わははははは!オメーのボケは面白いけどよー!ビシッと言うことあんだろう!?」



(なんだろう・・・?)



首を傾げながら聞けば、あからさまにがっかりした顔をされた。




「凛たーん、俺らが言ってるのは、そっちじゃねぇーんだよ?」

「大事なのは昔じゃなくて『今』なのよ、凛ちゃん?」

「まぁ、気にしとらんが、忘れずに謝ったことは評価しよう。」

「わははははははは!」


「凛・・・『そっち』はもう終わったことだし、俺が詫び入れてっからいいんだって。」

「え?じゃあ、どういうことですか、瑞希お兄ちゃん・・・?」

「つまりな~」




苦笑いする瑞希お兄ちゃんに小声で聞けば、小さい声で彼も答えてくれた。





「凛、本棚だけじゃなくて、テレビもクローゼットも机もベットも・・・気に入ったか?」



(テレビ、クローゼット、机、ベット・・・・?)




瑞希お兄ちゃん以外の人が、用意した――――――・・・・!?





「あ!?」






それでやっと理解した。