「蛇塚さんが・・・蛇塚さんが、金色の腕輪をしてる門番を呼んで来いって・・・」
「俺をか?なんで?」
「それが・・・・すごい剣幕で怒鳴られて、聞く暇もなくて・・・」
「いっ!?ど、怒鳴られた!?」
私の言葉に、顔を青くする男。
しめしめと思いながら、困った顔でさらに伝えた。
「はい、そうしないと、僕もハンバーガーもらえないんです。それと引き換えで、帰らせてやるって・・・・」
「俺は引換券かよ!?」
「おいおい、マー君、なにしたんだ!?直接とか、ヤバいぞ!?」
「俺が聞きてぇーよ!ええ!?嘘だろう!?俺、何した!?マジなのか、坊や!?なんも聞いてねぇの!?」
「聞ける雰囲気じゃなかったです・・・・さっさと呼んで来いとしか言われてないのでー・・・」
そう話しながら、ドアを開ける。
開ける動作に合わせて、後ろの可児を手招きする。
そして、ドアとドアの間にハゲ君を挟んで隠す。
「とにかく、早く下りてきてください。ますます、怖くなります。」
「そんなにひどいの!?」
「はい、とっても。」
「うわーお!がんばれ・・・骨は拾ってやる。」
「くそぉー!ついてない!」
真面目にやり取りする見張り達を見て思う。
かなり、俺様的な暴君だったのね~と。
「さあ、どうぞ。お入りください。」
「わーてるよ、ちくしょう!」
ギギー・・・・ミシ。
「おぶっ。」
可児をドアと壁の間に挟みながら、中に招き入れる。
静かに押しつぶされてくれる可児に、我慢してと思う。
相手は、周りを警戒せずに入ってくる。
そっとドアを閉めた時、こちらを振り返らず、階段を駆け下りていた。
その背中にむけて――――――――
「ジャンプ。」
飛び蹴りを入れた。
ドンっ!
「うっ!?うわあああああああああああああああ!?」
まるで、スノーボードをする感覚。
私が乗っかった体は、ガクガクガクと揺れながら階段を駆け下りる。


