「お、おい、待てよ、お前!」
「待てない!早く来て!そして、僕の言う通りにしてくれ!」
「い、言う通りって、オメー!?」
「黙ってついて来い!」
グズグズいう可児を黙らせ、先に進む。
降りてきた階段をかけ上がる。
ついてきた可児に、ドアの後ろに隠れるように指示してから、ゆっくりとそのドアを開ける。
キィー・・・・
「ん?さっきの坊主?」
「あれ?蛇塚さんから、終わったって連絡来たかー?」
ちょこっと、顔をのぞかせれば、私に気づいた見張り兼連絡係が不思議そうに話す。
(やっぱり、出入りする人に関して、逐一(ちくいち)で連絡してたのね。)
瞬時に判断すると、連絡される前に言った。
「あの・・・そちらのお兄さんを呼んでるみたいです。」
「え?俺?」
2人を見比べる動作をしながら、金の腕輪をしている男に伝える。
悲しい声で。
「僕・・・・蛇塚さんから、あなたを呼んでくるように言われたんです・・・」
「はあ?蛇塚さんがお前に?」
「冗談だろう~あの人が、オメーみたいな~」
「ほんとうです・・・・僕、嘘なんかついてないです・・・・!」
「「うっ!」」
こびるのではなく、あえて弱そうな立場で発言する。
か弱い口調で訴える。
「いや、お前その・・・疑ってるわけじゃねぇからさ~」
「そ、そうだぜ?そんな、子犬みたいにショボーンとすんなよ?」
「じゃぁ、信じてくれます・・・?」
「おお、信じる信じる!」
「言ってみろ、坊主?よしよし。」
弱者のふりをすれば、意外とあっさり甘い顔をしてくれた。
その様子を見て思う。
(SHIELDのメンバーとはいえ、良心のかけらぐらいは残ってるのかもね・・・)
〔★凛の小動物モード、男達は話を聞く気になった★〕
とはいえ、ここでいつまでも話しているわけにはいかない。
背後を気にしつつも、小動物をイメージしながら言った。


