彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「お、おい、待てよ、お前!」

「待てない!早く来て!そして、僕の言う通りにしてくれ!」

「い、言う通りって、オメー!?」


「黙ってついて来い!」



グズグズいう可児を黙らせ、先に進む。



降りてきた階段をかけ上がる。

ついてきた可児に、ドアの後ろに隠れるように指示してから、ゆっくりとそのドアを開ける。




キィー・・・・



「ん?さっきの坊主?」

「あれ?蛇塚さんから、終わったって連絡来たかー?」




ちょこっと、顔をのぞかせれば、私に気づいた見張り兼連絡係が不思議そうに話す。




(やっぱり、出入りする人に関して、逐一(ちくいち)で連絡してたのね。)




瞬時に判断すると、連絡される前に言った。




「あの・・・そちらのお兄さんを呼んでるみたいです。」

「え?俺?」




2人を見比べる動作をしながら、金の腕輪をしている男に伝える。

悲しい声で。



「僕・・・・蛇塚さんから、あなたを呼んでくるように言われたんです・・・」

「はあ?蛇塚さんがお前に?」

「冗談だろう~あの人が、オメーみたいな~」

「ほんとうです・・・・僕、嘘なんかついてないです・・・・!」


「「うっ!」」



こびるのではなく、あえて弱そうな立場で発言する。

か弱い口調で訴える。



「いや、お前その・・・疑ってるわけじゃねぇからさ~」

「そ、そうだぜ?そんな、子犬みたいにショボーンとすんなよ?」

「じゃぁ、信じてくれます・・・?」

「おお、信じる信じる!」

「言ってみろ、坊主?よしよし。」



弱者のふりをすれば、意外とあっさり甘い顔をしてくれた。

その様子を見て思う。




(SHIELDのメンバーとはいえ、良心のかけらぐらいは残ってるのかもね・・・)



〔★凛の小動物モード、男達は話を聞く気になった★〕




とはいえ、ここでいつまでも話しているわけにはいかない。

背後を気にしつつも、小動物をイメージしながら言った。