可児の言葉で、さらに周りはうるさくなる。
それを無視して、倒れた男を踏み越えながら言った。
「こんばんは、可児君。君もハンバーガー買いに来たの?」
「は!?ハンバーガー!?」
「僕は、オーダーを頼んだのにまだなんだ。お店の入り口の受付の人に言ったのに、サービス悪いよねぇ~」
笑顔で言って、しゃがみこむ。
可児君の体に手を伸ばす。
「な、何の真似だ!?」
「いや、間違えて春巻きの材料にされたら困るじゃん?」
「だれが中華料理のメニューだ!?」
「ほら、動かないで。」
「くっ・・・!」
正直に助けると言っても、反発されるだけだと思った。
だから、茶化しながらそう言えば、可児君は抵抗しなかった。
可児君は何も言わなかったけど――――――――
「は・・・・・・・・・はははっは!笑える~!」
可児君のヒモをほどいていたら、背後から声がした。
誰の声かわかったので、笑顔で伝えた。
「あ、ちょうどよかった、店長。ハンバーガーはキャンセルでお願いします。」
「ざけんな!もうキャンセル効かねぇーぞ!そうか、お前が凛道蓮かぁ~~~!?」
そう言って、逆ギレしながら立ち上がる蛇塚。
「なんだコラ!?お前、可児を助けに来たんか!?」
「いいえ、ハンバーガー買いに来ました。」
「あ!?そういうえば!」
ふいに、部屋の中の1人が叫ぶ。
「そいつ、可児をラチる時に、追っかけてきたガキに似てたような!」
「あ、そうだそうだ!バスの標識をぶん投げてきやがった!」
「え!?車にあいた穴、標識投げつけられてできたのかよ!?」
「そうだよ!コンクリート付きの!」
「んだそりゃっ!?早く言え!!」
「「ひいい!すんません、蛇塚さん!」」
「マジか・・・・!?バスの標識を投げるとか、クレージーだな、凛道!?」
「それ、僕じゃないです。」
〔★関西人の仕業だ★〕


