彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





可児の言葉で、さらに周りはうるさくなる。

それを無視して、倒れた男を踏み越えながら言った。




「こんばんは、可児君。君もハンバーガー買いに来たの?」

「は!?ハンバーガー!?」

「僕は、オーダーを頼んだのにまだなんだ。お店の入り口の受付の人に言ったのに、サービス悪いよねぇ~」




笑顔で言って、しゃがみこむ。

可児君の体に手を伸ばす。



「な、何の真似だ!?」

「いや、間違えて春巻きの材料にされたら困るじゃん?」

「だれが中華料理のメニューだ!?」

「ほら、動かないで。」

「くっ・・・!」



正直に助けると言っても、反発されるだけだと思った。

だから、茶化しながらそう言えば、可児君は抵抗しなかった。

可児君は何も言わなかったけど――――――――




「は・・・・・・・・・はははっは!笑える~!」




可児君のヒモをほどいていたら、背後から声がした。

誰の声かわかったので、笑顔で伝えた。







「あ、ちょうどよかった、店長。ハンバーガーはキャンセルでお願いします。」

「ざけんな!もうキャンセル効かねぇーぞ!そうか、お前が凛道蓮かぁ~~~!?」




そう言って、逆ギレしながら立ち上がる蛇塚。



「なんだコラ!?お前、可児を助けに来たんか!?」

「いいえ、ハンバーガー買いに来ました。」

「あ!?そういうえば!」



ふいに、部屋の中の1人が叫ぶ。



「そいつ、可児をラチる時に、追っかけてきたガキに似てたような!」

「あ、そうだそうだ!バスの標識をぶん投げてきやがった!」

「え!?車にあいた穴、標識投げつけられてできたのかよ!?」

「そうだよ!コンクリート付きの!」


「んだそりゃっ!?早く言え!!」

「「ひいい!すんません、蛇塚さん!」」



「マジか・・・・!?バスの標識を投げるとか、クレージーだな、凛道!?」


「それ、僕じゃないです。」




〔★関西人の仕業だ★〕