やっと見つけたのに、嬉しくない。
(可児君・・・・!)
目を閉じたまま動かない姿に、アドレナリンが少し上がる。
(なんてひどい姿に・・・!)
私よりもひどい。
(ここまで、いじめられたの・・・!?)
黙って見ていれば、肩を揺らされた。
「どうした、ちっちゃいの!?刺激強すぎたかー?」
「・・・んで?」
「あん?」
「なんで・・・・この人はアスパラロールのようになってるんですか?」
「ぷっ!良いなそのネーミング!」
楽しそうに笑うと、蛇塚は話しはじめた。
「こいつは、SHIELDでありながら、龍星軍総長の凛道蓮を褒めたんだ。」
「6代目の尾村総長の前で褒めたんですよね?SHIELDの要請もあって、蛇の目のあなたがこんなことをしたんですか?」
「してるんだよ。継続中だ!俺も、凛道蓮には感謝してる。こうやって、仲良く合体できたからさ~」
「あなたは・・・・凛道蓮をご存じじゃないんですか?見たことは?」
「うちの者が、写メった映像では見たことある!一番よく取れてるのは、結構高値がついてるからな~」
「え!?」
(私の写真、そんなに高いの!?)
「ほら、見て見ろ、これだ。」
「これは!?」
スっと差し出されたスマホを見る。
そこに写っているのは、私。
まぎれもない凛道蓮だけど・・・・
「ピンボケしてません・・・・?」
「そうなんだ!全部、こんな風にブレてんだ!あのガキ、変な電波でも流してんじゃねぇかな~?」
私に見せた画面を見ながら、不機嫌そうに舌打ちする。
(ということは・・・・?)
「あの~」
「なんだ?まだ、なんか聞きたいのか?」
「はい。その・・・蛇塚さんは、どうして僕にこんなにフレンドリーですか?」
初対面のはずなのに、自分の真横に座らせ、肩まで抱いている。
(途中までは、凛道蓮だって、気づいてワナをはってるのだと思ったけど・・・・)
〔★そうでもなさそうだ★〕


