彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「この馬鹿共が!あのバカラ、どんだけ価値があるかわかってんのか!?」

「す、すんません!」

「許してくれ・・・!」


「うるせぇ!テメーらリンチ部屋行きだ!」




いまいましそうに言うと、速足にソファーまで戻ってくる。

ドカッと座ると、タバコを口にくわえる。

それを見ていた仲間が、素早くライターで火をつけた。




「ふー・・・・!どいつもこいつも。」

「大変ですね・・・・」

「馬鹿な身内を持つとツレーわ。」



(いや、別にお前のことじゃないんだけどな・・・)



こんなにすぐキレる、キレやすいのをリーダーにして大変だと思ったの。




〔★凛が同情している相手は違う★〕





「おい!誰か『それ』を出せ!」

「「は、はいっ!」」




ふんぞり返りながら蛇塚が言えば、倒れている二人を目の届かない奥ヘ引きずって行く。

入れかわりに、倒された2人が持ってきた大きな筒を持ってきた。




(なにあれ?)

「じゅうたん・・・?」


「遊び用の安もんだ。」




私の肩に、再び馴れ馴れしく手を置きながら言う。





「いうこと聞かない奴や生意気な奴は、こうやって包んじまおうってことだ。」

「え?」





その言葉で、まさかと思う。




「あ、あの!あの中って、人が入って―――――――!?」

「気づいたか?えらいえらい。」




笑いながら言われたけど、笑えない。





(もしかしたら、もしかしなくても・・・・!?)





あの絨毯の中にいるかもしれない。






「せっかくだ。ちっちゃいのにも見せてやるよ。やれ!」


「「「はいっ!!」」」






その言葉で、数人が絨毯へと向かう。

結ばれていたひもをほどき、布に手をかける。



「いっせいのーで!」

「それっ!」




バサバサ!

ゴロゴロ!!




「ぐうう・・・・・!」

「ああ!?」




出来ることなら、外れてほしかった予想。






「はっはっはっ!絨毯巻の中身が出てきたぞ~!どうだ、ちっちゃいの!?」


(やっぱりそうだ、可児良信!)







現れたのは、パンツ一枚で足首と両手首を縛られ、口を布でふさがれた可児良信。





〈・・・・凛。〉

「・・・・・はい。」





そこで通信が入る。

それまで黙っていた瑞希お兄ちゃんが私を呼ぶ。

名前を呼んだだけだったけど、何を聞いているのかわかった。




(大当たりです、瑞希お兄ちゃん。クレオパトラならぬ、可児良信がじゅうたんから出てきました・・・・!)




〔★目標を発見した★〕