「すんませーん!梅昆布茶買ってきました!!」
「あん!?おせーぞ、コラ!他にオーダーかけちまったぞ!?」
そこへ、頼んだ物を買ってきた手下が返ってくる。
その声に反応して、ビール瓶の先を私から離す蛇塚。
「お前らが遅いから、坊主がすねて、俺の言うこと聞かなかったんだぞ!?」
そんな言いがかりをつけながら、凶器を床に投げ捨てた。
(た、助かった!)
それでホッと胸をなでおろす私とは反対に、お使いから帰ってきた部下はおびえながら謝る。
「すみません、蛇塚さん!勘弁してください!」
「とれーんだよ、くそ!いいから、さっさと湯を入れろ!おい、咲子!ジュースまだか!?」
ぺこぺこする男を怒鳴ってから、キッチンの方へ声をかける。
(そういえば・・・グラスに入れるだけなのに、ずいぶん時間がかかるなー?)
「菊ちゃん、それが大変なのー」
パタパタと足音を響かせながら、可愛いお姉さんが戻ってくる。
「おい、なんで手ぶらだ!?」
「ご、ごめんなさい!それが・・・。」
青い顔。
(なにかあったとしか思えない・・・)
「なんだってんだ!?さっさと言えよ!はっ倒すぞ!」
「ひっ!?」
「待ってください!」
手を振り上げ、叩くジェスチャーをする男を止める。
「なんだ、コラ!?俺に逆らうのか!?」
(そうだよ!女に手を上げるとか、馬鹿じゃないの!?)
と、言いたいところだけど~!!
「お姉さんを、よく見て下さい!顔、真っ青です・・・怖くなっちゃうようなことがあったんですよ。」
「はあ!?何にビビってるってんだよ!?」
「お姉さん、何があったんですか?」
「そ、それが・・・・」
キレる蛇塚とお姉さんの間に割って入って聞けば、彼女は震えながら言った。


