彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「すんませーん!梅昆布茶買ってきました!!」

「あん!?おせーぞ、コラ!他にオーダーかけちまったぞ!?」




そこへ、頼んだ物を買ってきた手下が返ってくる。

その声に反応して、ビール瓶の先を私から離す蛇塚。



「お前らが遅いから、坊主がすねて、俺の言うこと聞かなかったんだぞ!?」



そんな言いがかりをつけながら、凶器を床に投げ捨てた。



(た、助かった!)




それでホッと胸をなでおろす私とは反対に、お使いから帰ってきた部下はおびえながら謝る。



「すみません、蛇塚さん!勘弁してください!」

「とれーんだよ、くそ!いいから、さっさと湯を入れろ!おい、咲子!ジュースまだか!?」



ぺこぺこする男を怒鳴ってから、キッチンの方へ声をかける。



(そういえば・・・グラスに入れるだけなのに、ずいぶん時間がかかるなー?)



「菊ちゃん、それが大変なのー」



パタパタと足音を響かせながら、可愛いお姉さんが戻ってくる。



「おい、なんで手ぶらだ!?」

「ご、ごめんなさい!それが・・・。」




青い顔。

(なにかあったとしか思えない・・・)




「なんだってんだ!?さっさと言えよ!はっ倒すぞ!」

「ひっ!?」


「待ってください!」




手を振り上げ、叩くジェスチャーをする男を止める。




「なんだ、コラ!?俺に逆らうのか!?」

(そうだよ!女に手を上げるとか、馬鹿じゃないの!?)



と、言いたいところだけど~!!




「お姉さんを、よく見て下さい!顔、真っ青です・・・怖くなっちゃうようなことがあったんですよ。」

「はあ!?何にビビってるってんだよ!?」

「お姉さん、何があったんですか?」

「そ、それが・・・・」



キレる蛇塚とお姉さんの間に割って入って聞けば、彼女は震えながら言った。