彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)



「これ、蛇の目が黒幕だな・・・。」

「え!?蛇の目がなんで可児良信を!?」

「興味ないから、割愛するけど。」

「ええ!?そんな理由で教えてくれないんですか!?」

「誤解すんなよ、凛たん?これ、力使うから、余計なことしたくねぇーんだよ~」

「ええっ!?そ、それは・・・失礼しました。」


(めんどくさいわけじゃなかったんだ・・・)



〔★凛と一緒にしてはいけない★〕




「ははは、意地悪されたって思われてなきゃいいわ〜蛇の目だったわかったりゆ可児を乗せた車は、蛇の目のアジトで止まってるぞ?」




そう告げると、手を動かし、地図の一か所で止める。



「ここら辺かなぁ~・・・」



その声に合わせて、全員が地図をのぞき込む。





「あ、ここだ。」





烈司さんの指が、ワンポイントである場所を指す。

それで驚いたように瑞希お兄ちゃんが言った。



「マジか?ここ?」

「ご存知ですか、瑞希お兄ちゃん?」

「ああ、ここはSHIELDの四代目の浅原がメインで使ってる場所なんだ。」

「『使ってた』だ、瑞希。今は、蛇の目が居座ってるな・・・凛たんにやられてから、ずいぶん落ちぶれたみてぇーだ。」

「え?僕のせいですか・・・?」

「やーねー!凛ちゃんは悪くないわ!モニカちゃんはいつまでも味方よぉ~」

「おーい、耳元で騒ぐな。」



目を細め、地図を見ている烈司さんは言った。




「SHIELD、完全に蛇の目の子分状態だな。蛇の目の頭が来てるな・・・。」

「蛇の目のリーダーですか?」

「そう。可児捕まえて、なぶって遊ぶ気でいる。」

「遊ぶって、ひどい!?」

「だよな?けど、完全に油断してるぜ~どうする、凛たん?」




その時になって初めて、烈司さんが地図から目を離した。




「バイクで乗りこんじゃうか?」




私のシャツを握ったまま、にやりと聞いてくる。

試すような言い方にムッとする。




(今さら、答えを変える気はないよ!)




だから、私も答えた。





「行きます。蛇の目もろともぶっ飛ばして、可児を助けます。」

「りょーかい♪ルート検索もしてやるから、待ってろー?」

「ありがとうございます!」




ウィンクしながら言う烈司さんにお礼を言えば、ポンと肩を叩かれた。




「よかったな、凛?」

「瑞希お兄ちゃん!」

「これで可児を助けに行けるな?」

「はい・・・!」




やわらなく言う彼に、優しい目にドキドキしながらうなずく。

こうして、私の出撃は決まった。