「これは一体・・・・!?」
「どうだ!?びっくりしたろ~凛!?」
ポカーンと立ち尽くしていれば、真後ろから声がした。
言ったのは、ローストビーフを持っている美味しそうな・・・いえ、美味しそうなお肉を持っているお方。
「瑞希お兄ちゃん!?」
「これが凛に見せたかった場所で、凛へのプレゼントだ!」
「え!?部屋が?」
「ああ!ここさ、ずっとあいてたんだけどよぉ~空にしとくのも寂しくてな・・・。つーことで、今日から凛専用の個室にすることにした!」
「え!?個室!?」
(それはつまり―――――――――)
「僕の・・・・部屋、ですか?」
「「「「「ピンポーン♪」」」」」
私の問いに、5種類の正解音が返って来た。
「凛の部屋だ。好きに使え!」
「ええ!?」
(私の部屋?)
瑞希お兄ちゃんの家に、私の部屋がある・・・?
私の部屋が、できるってこと!?
それも、同じ階で、お隣が瑞希お兄ちゃんの部屋って・・・・!?
(瑞希お兄ちゃんとの距離が近くなったー!?)
〔★センチ単位では近いだろう★〕
「い、いいんですか!?」
「いいもなにも、用意しちまったんだぜ?ほら、入ってみろ。」
「あ、はい!」
そう言われ、瑞希お兄ちゃんの後をついて中に入る。
「ほら、凛たん料理貸しな。持ってやるから。」
「すみません、烈司さん。」
「瑞希―!肉よこせ、肉!」
「オメーに渡すと、1人で食うだろう!?伊織!」
「やれやれ・・・手がかかる。」
「あらあら。料理の置き場所ないわね~とりあえず、机に置いちゃって~円城寺ちゃん、高千穂ちゃん!」
「うっす!」
「りょーかいっす!」
私がリゾットを烈司さんに、瑞希お兄ちゃんがお肉を獅子島さんに渡す。
カンナさん達は、モニカちゃん達の指示で窓際にある勉強机に料理を置いた。
身軽になった体で、改めて部屋を見わたす。
真っ先に目に留まったのは、真新しい本棚。
「立派な本棚ですね・・・!」
「見た目だけじゃないぞ、凛?本や漫画が、たくさん入りそうなものを選んだからよ?」
「え!?瑞希お兄ちゃんが選んでくれたの!?」
「ああ、どうかな?」
「すごくいいです!!」
〔★瑞希が絡めば、何でもよかった★〕
「僕のために!?瑞希お兄ちゃんが用意してくれたの!?」
「凛ちゃん、正確にはあたし達5人よーん♪」
「ええ!?みなさんで僕に!?」
「そういうこと。」
モニカちゃんの補足に、瑞希お兄ちゃん笑いながらうなずく。
「今はまだからっぽだけど、これから凛の荷物を置いていくんだぞ?開けとかなきゃな?」
「そうしますっ!」
はしゃぎながら言えば、優しく微笑みながら頭をなでてくれた。
そして、艶のある唇を動かしながら言った。


