彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




カンナさんに手を出さなかった硬派君は、どうなるの?



(この先、私以外に、可児君を助けようと思う人が出てくるの・・・・?)



私じゃなくてもいいなら、どうして?




(なんで、2回も可児君がピンチの現場に遭遇(そうぐう)したの?)




菅原凛として、凛道蓮として。

さっきだって、私とぶつかって、可児君は私だって気づいたよ?

目も合ってたのに、変な顔して行っちゃって・・・・




(偶然にしては、出来過ぎてるよ。)




神様が助けなさいって言ってるみたいじゃない?






「中途半端だとは、限りません。」

「なに?」





神様が、こんな中途半端な偶然を作るはずがない。




「瑞希お兄ちゃんの言う通りです。僕は善人じゃない。助けるって言いましたが・・・助けられない可能性もあります。」

「だったら、馬鹿なことは考えないで―――――!」

「考えない方が、正しいと思います!損ですから!でも!でも・・・みんなで、1人を攻撃するのって、ひどいんですよ・・・!?」

「凛?」


「いじめられるのって、辛いから、苦しいから、不安で・・・・みじめです。」



思い出したくないのに、思い浮かぶ。





(私もそうだよ・・・!私一人を、大勢で、みんなで・・・・・!!)





なにもしていないのに、ひどいことをする。




「なにも悪いことをしていなくても、集団でいじめられることもあります。」

「凛・・・?」

「理由なんて、どうでもいいんです。『あいつら』にとって、後からいくらでも理由は作れるんです。」




そう言って、悲しくなる。

自分のことなのか、可児君のこと話しているのかわからなくなる。


『あいつら』が渕上達のことか、SHIELDなのか。





(それでも、わかるのは――――――――――――!)





悲しくて、つらい気持ちを抑えながら言った。





「『ムカつく理由』を作って殴るなら、『ムカついてなくても』殴り返すのもアリです。交通事故だって、起こった後でどうするか考えます。僕がしようとしてることも、それと同じです!」

「凛・・・。」





瑞希お兄ちゃんを見ながら伝える。