カンナさんに手を出さなかった硬派君は、どうなるの?
(この先、私以外に、可児君を助けようと思う人が出てくるの・・・・?)
私じゃなくてもいいなら、どうして?
(なんで、2回も可児君がピンチの現場に遭遇(そうぐう)したの?)
菅原凛として、凛道蓮として。
さっきだって、私とぶつかって、可児君は私だって気づいたよ?
目も合ってたのに、変な顔して行っちゃって・・・・
(偶然にしては、出来過ぎてるよ。)
神様が助けなさいって言ってるみたいじゃない?
「中途半端だとは、限りません。」
「なに?」
神様が、こんな中途半端な偶然を作るはずがない。
「瑞希お兄ちゃんの言う通りです。僕は善人じゃない。助けるって言いましたが・・・助けられない可能性もあります。」
「だったら、馬鹿なことは考えないで―――――!」
「考えない方が、正しいと思います!損ですから!でも!でも・・・みんなで、1人を攻撃するのって、ひどいんですよ・・・!?」
「凛?」
「いじめられるのって、辛いから、苦しいから、不安で・・・・みじめです。」
思い出したくないのに、思い浮かぶ。
(私もそうだよ・・・!私一人を、大勢で、みんなで・・・・・!!)
なにもしていないのに、ひどいことをする。
「なにも悪いことをしていなくても、集団でいじめられることもあります。」
「凛・・・?」
「理由なんて、どうでもいいんです。『あいつら』にとって、後からいくらでも理由は作れるんです。」
そう言って、悲しくなる。
自分のことなのか、可児君のこと話しているのかわからなくなる。
『あいつら』が渕上達のことか、SHIELDなのか。
(それでも、わかるのは――――――――――――!)
悲しくて、つらい気持ちを抑えながら言った。
「『ムカつく理由』を作って殴るなら、『ムカついてなくても』殴り返すのもアリです。交通事故だって、起こった後でどうするか考えます。僕がしようとしてることも、それと同じです!」
「凛・・・。」
瑞希お兄ちゃんを見ながら伝える。


