彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「可哀想な奴を、みんな助けられるわけじゃない。成功したとしても、誤解もされることの方が多い。凛はそんなつもりなくても、助けてやったって、上から目線に取られることもある。」

「そんな!僕はそんなつもりは!」

「ないって、俺はわかってる。けどな、仮に凛が可児を助けたとして、その後はどうすんだ?」

「どうって・・・」

「凛は最後まで、可児の面倒を見れるか?今の状態で、世話できるのかよ?」

「それは・・・」

「出来ないなら、最初から手を出しちゃいけねぇー・・・中途半端に助けることが、一番ひどいことだからな?」




それで何も言えなくなる。

彼の言っていることは、正しかったから。




(今の私には、余裕がない・・・)




私は、凛道蓮であると同時に、菅原凛でもある。




(ただでさえ、いじめっ子になって、『菅原凛』として学校生活が困難している。そんな『凛』の唯一の癒しの時間である『凛道蓮』タイムを、瑞希お兄ちゃん以外に使うのは嫌。)




すごく嫌。

嫌だけど・・・・




―ゴミ女!―




嫌だった・・・




(可児君は今、変な理由で暴力を受けてる。)




私と同じ、理不尽ないじめを受けている。




(友達がいなくなることだけでも、辛かったのに・・・・)





やられたことを思い出す。




(何も悪いことしてないのに、いきなりみんなからいじめられた。)




物を隠され、暴力を振るわれ、無視された。





(誰も、助けてくれない・・・)





それでも、助かる方法を探してる。

いじめられる環境を変えるため、やれることをやっている。

私の場合、まだなんとかなる望みはあるかもしれない。

助かる手段はあると思う。



(でも、可児君は?)



今の可児君は、どうなのだろう?