彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




偶然の正解に、合掌した手をパチパチと叩き始める関西男子。





「花丸やで~ちっちゃいの~!エライ、エライ♪」

「ど、どうも・・・・」





惜しみない拍手をする関西男子改め、『ごじゅうあらし やまと』、名刺を持ったまま固まる私。

ただし、ギョッとしたのは私だけじゃなかった。



「ああん!?『五十嵐』と書いて、『ごじゅうあらし』だぁ!?」

「はぁーそりゃあ、珍しいな・・・!?」

「わはははは!?めずらしいのかー!?」

「珍しいわよ!『ごじゅうあらし』なんて読まないわよぉ~」

「多くが、『いがらし』と読むだろう?貴様も、日常生活で『ごじゅうあらし』と言われんだろう?」


「うははははは!!せやねん!」




驚くお兄さんとオネェさん達。

その意見をまとめるように獅子島さんが言えば、笑いながら『ごじゅうあらし』は言う。




「呼ばれへんな!学校でも『いがらし』君や!最近は、訂正すんの疲れたか『いがらし』君にしとるわ!うはっはっはっ!」


「「「「オイ!?」」」」

「そこは訂正していきましょうよ!?」



〔★適当過ぎた★〕




(なんなんだろう、この人・・・・!?)




あまりのおおらかさに、言葉を失う。

どうしようかと思う前に、大きな笑い声が起きた。




「わはははは!面白い奴じゃねぇか、凛助!俺は気に入った!」


「百鬼さん!?」

「皇助!」




ご機嫌に笑うと、楽しそうに野獣は言った。




「烈司~減るもんじゃねぇから、探してやれよ!わははははは!」

「え?」




その言葉で思い出す。




(そうだ、可児良信君!)




うっかり、『ごじゅうあらし君』のペースに巻き込まれて忘れていた。





(彼を助けてあげること!)





思い出した問題を、解決できる唯一の人を見ながら言った。