偶然の正解に、合掌した手をパチパチと叩き始める関西男子。
「花丸やで~ちっちゃいの~!エライ、エライ♪」
「ど、どうも・・・・」
惜しみない拍手をする関西男子改め、『ごじゅうあらし やまと』、名刺を持ったまま固まる私。
ただし、ギョッとしたのは私だけじゃなかった。
「ああん!?『五十嵐』と書いて、『ごじゅうあらし』だぁ!?」
「はぁーそりゃあ、珍しいな・・・!?」
「わはははは!?めずらしいのかー!?」
「珍しいわよ!『ごじゅうあらし』なんて読まないわよぉ~」
「多くが、『いがらし』と読むだろう?貴様も、日常生活で『ごじゅうあらし』と言われんだろう?」
「うははははは!!せやねん!」
驚くお兄さんとオネェさん達。
その意見をまとめるように獅子島さんが言えば、笑いながら『ごじゅうあらし』は言う。
「呼ばれへんな!学校でも『いがらし』君や!最近は、訂正すんの疲れたか『いがらし』君にしとるわ!うはっはっはっ!」
「「「「オイ!?」」」」
「そこは訂正していきましょうよ!?」
〔★適当過ぎた★〕
(なんなんだろう、この人・・・・!?)
あまりのおおらかさに、言葉を失う。
どうしようかと思う前に、大きな笑い声が起きた。
「わはははは!面白い奴じゃねぇか、凛助!俺は気に入った!」
「百鬼さん!?」
「皇助!」
ご機嫌に笑うと、楽しそうに野獣は言った。
「烈司~減るもんじゃねぇから、探してやれよ!わははははは!」
「え?」
その言葉で思い出す。
(そうだ、可児良信君!)
うっかり、『ごじゅうあらし君』のペースに巻き込まれて忘れていた。
(彼を助けてあげること!)
思い出した問題を、解決できる唯一の人を見ながら言った。


