彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




正直、瑞希お兄ちゃんがくれるっていうなら、ティッシュ1枚でもうれしい!



(私のために用意してくれたってことが、重要だもん♪)



期待に胸ふくらませながら、瑞希お兄ちゃんの部屋の前まで行ったんだけどー






「あれ?」






なぜか通過した。



「瑞希お兄ちゃん、どうしたの?」

「なにが?」

「だって、瑞希お兄ちゃんの部屋は、あっち・・・・!?」

「ああ、いいんだよ。」



そう言うと、一番奥の部屋へと向かう。

まだ、入ったことのない場所だった。

その前まで行くと、足を止める瑞希お兄ちゃん。






「凛、4代目総長として、頑張ったからな~」

「あう!?」






そう言って振り返ると、見惚れそうな笑顔で言う。





「可愛い凛に、俺達からプレゼントだ!」






その言葉に合わせて、隣の部屋のドアをバーンとを開けた。






「え・・・・?」

(プレゼント!?)



それも『俺達』って―――――――――・・・・!?






パーン!パパーン!!

パンパンパーン!!

パパパパーン!!






「えっ!?」




考えるよりも早く、響いたクラッカーの音。






「凛たん、4代目総長就任、おめでと~う!」

「わはははは!喜べ、凛助!」

「今日から、ここがお前の部屋だ、凛道。」






それに続くように、聞きなれた声と覚えのある顔が、部屋の中で使用済みのクラッカーを持って立っていた。






「烈司さん、百鬼さん、獅子島さん!?」







いたのは、姿の見えなかった3人の先輩。

クラッカーを鳴らされ、出迎えられただけでもびっくりだが・・・・




「なんですか、この部屋!?」




ただよってきたいい香りと、目に飛び込んできた文字。

天井からつるされた垂れ幕には、『龍星軍4代目デビュー集会お疲れパーティー』と書かれている。

彼らがいる足元のテーブルには、湯気の出ているご馳走が並んでいる。

中でも、その中央にあるホールケーキには『祝!凛ちゃん!』という文字がチョコレートペンで書かれていた。

デコり方からして、モニカちゃんが作ったと言える。




〔★力作ぞろいだった★〕