彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




コンクリートの塊がついた棒を、可児君を乗せた車へと叩きつける関西人。



ボォーン!!

パリンパリーン!!




「「「うわぁああああああああああ!?」」」




後部座席の窓に激突。




(当てた!?)




ガラスが地面に飛び散り、直進だった車の動きが蛇行する。



キキッキィ~~~~!!




「当たった、当たった♪うははははは!!」

「当たり過ぎでしょう!?動きが悪くなってますよ!?」

「ほな、もっかい投げよか?」

「事故らせる気か!?」




笑顔で言う関西人を注意した時、ブレーキの音がやむ。





「お、覚えてろ、馬鹿野郎!」

「次は殺す!」

「え!?ちょっと!?」




意外なことに車は、体勢を立て直していた。

可児君を捕まえた連中は、窓から顔を出しながら捨て台詞を吐く。

落したスピードを上げると、車は私達から遠ざかる。





「あー!?待ってー!!」




私のお願いもむなしく、可児君を乗せた車は見えなくなった。





「あ~~~!逃げてもーたな!?どないよー?」

「ホント、どうしようだよ!?なんてことするの!?君の一撃で逃げたじゃないか!?」

「そやけど、先に敵を警戒させたんは、ちっちゃいのやでー!?うはははは!」

「うっ・・・!?そ、そうだけど!わかったよ!お互い様ということでいいから、それよりも~!」



(問題は、可児良信のこと!)




怪我してる上に、連れていかれた。




「完全に、誘拐だよ・・・・!」




〔★傷害事件のにおいがする★〕




大勢で一人をいじめるだけでは飽き足らず、どうしようっていうの!?




(私の時は、瑞希お兄ちゃん達が助けてくれた。でも、彼は―――――――)



「うーん、どないする~!?手分けして探したるか~!?」

「探すよ!こういう場合、ドラマだと自分達のアジトに連れて行く!可児君も、SHIELDのアジトに連れていかれたと思うから・・・!」

「ほな、アジト行こうか!?うはははは!」




そう言うなり、私をつまんだまま走り出す関西人。