「君、彼の知り合い?」
「うはははは!防犯ブザーで呼び出しされた仲や!」
(知ってる!呼んだの私だから!)
「って、そうじゃなくて!」
私をぶら下げたまま関西人に言った。
「君は一体、何者ですか!?」
一番、疑問だったことを聞く。
「あ。」
これに相手は、今までで一番小さい声で答えた。
「あれ、五分刈り君やないか?」
「ええ!?ハゲ、いたの!?」
(しかも、このタイミングで!?)
〔★良すぎた★〕
関西人が指さす方を見る。
「重いな、オイ!」
「早く乗せろ!」
「ぐくっ・・・!」
止めてある大型の車に、ぐったりとした状態の可児良信が積み込まれていた。
「コラァァァ!!なにしてんですかぁ!!?」
大音量で叫ぶ。
(あれはどう見ても、誘拐じゃないの!!?)
その声に反応して、SHIELDのメンバー達がこちらを見る。
「やべ!急げ!」
「出せ、出せ!」
「あ、ちょっと!?」
バン!
ブォーン!
私達の見ている前で、車が急発進。
「ありゃりゃ~!大声出したから、逃げてくわ~!うははははは!」
「笑ってないで追いかけましょう!逃げられちゃう!」
「いや~!足じゃ追いつかんわ!とりあえず、『標識』でも投げとくかのぉー!?」
「え?」
(標識?)
言葉にして聞く前に、関西人はそれを持っていた。
「バス停の標識!?」
コンクリートブロックに、ポールがささっている標識。
バスの到着時刻が書いてあるポールを手にしていた。
「それどうしたんですか!?」
「うははは!走る途中で借りたねん!」
そう語る奴の背後に、標識柱がないバスステーションが見えた。
「いつの間に!?」
「ほないくで~!!」
驚く私を無視して、関西人は標識柱を大きく振りかぶった。
「うははは~♪たーーまーやぁ~~~~~!!」
ブ――――――――――ンっ!!
投げた。
「ええ―――――――――――――――!?」
ためらうことなく、一直線。
〔★すがすがしいフォームだ★〕


