彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「自分、えらいな!ようゆーたぞ!うはははははは!!」

「は?」

「そういうことなら、わしも協力したる!」

「はあ!?」



協力って・・・・




〈もしもし、凛!なんだ、今の声は!?誰だ!?〉


「え、えーと・・・僕を助けてくれた関西人の方で・・・」

〈関西人!?〉



「うははははは!電話の兄ちゃん!このちっちゃいののことは、わしに任せてや!必ず、ハゲの兄ちゃんを助けたりますから!!」


〈はあ!?なに!?お前、誰―――――――――!?〉



プっ!



「あ!?」





瑞希お兄ちゃんのセリフの途中で、勝手に携帯を切る関西人。





「ああ!?切ったー!?」

「さあ、行くで~!」





そう言うなり、動き出すにぎやかな男。



「きばるで、ちっちゃいのー!!」

「ちょ、なにしてんですか!?なにするんです!?僕と瑞希お兄ちゃんの愛のメモリー!?」

「うはははは!ほな、またならしたらええやん!」

「勝手に電話を、切らないでくださいって言ってんですよ!なんなんですかー!?」



私をつまんだまま、走り出す相手に怒鳴る。




「ちょっと、降ろしてください!僕を持ったまま、走らない!!」

「うははは!逃がしてまうやん!?ハゲの兄ちゃん見失うで!?」

「え!?ハゲって・・・」




それでおかしいと思った。



「君、ハゲだってわかるの?」

「うははははは!五分刈りやったな~!」


「・・・・フードをかぶってたのに、わかるの?」



そう聞けば、その足が止まった。



「誤解やで、ちっちゃいの~!」



陽気な笑顔で彼は言う。




「あの兄ちゃん、わしが着替える前からこの辺りをうろついてたねん!せやから、フードかぶる前の面も拝んどる!」

「え?」

「あとなー!あの兄ちゃん、わし一回助けてんねん!」

「えっ!?」


(それは知ってるけど・・・・!?)




そう言いかけて、言葉を飲み込む。





(あの時、あの場にいたのは菅原凛。今の私は凛道蓮・・・!)





危ないと思いつつ、慎重に聞いた。