「自分、えらいな!ようゆーたぞ!うはははははは!!」
「は?」
「そういうことなら、わしも協力したる!」
「はあ!?」
協力って・・・・
〈もしもし、凛!なんだ、今の声は!?誰だ!?〉
「え、えーと・・・僕を助けてくれた関西人の方で・・・」
〈関西人!?〉
「うははははは!電話の兄ちゃん!このちっちゃいののことは、わしに任せてや!必ず、ハゲの兄ちゃんを助けたりますから!!」
〈はあ!?なに!?お前、誰―――――――――!?〉
プっ!
「あ!?」
瑞希お兄ちゃんのセリフの途中で、勝手に携帯を切る関西人。
「ああ!?切ったー!?」
「さあ、行くで~!」
そう言うなり、動き出すにぎやかな男。
「きばるで、ちっちゃいのー!!」
「ちょ、なにしてんですか!?なにするんです!?僕と瑞希お兄ちゃんの愛のメモリー!?」
「うはははは!ほな、またならしたらええやん!」
「勝手に電話を、切らないでくださいって言ってんですよ!なんなんですかー!?」
私をつまんだまま、走り出す相手に怒鳴る。
「ちょっと、降ろしてください!僕を持ったまま、走らない!!」
「うははは!逃がしてまうやん!?ハゲの兄ちゃん見失うで!?」
「え!?ハゲって・・・」
それでおかしいと思った。
「君、ハゲだってわかるの?」
「うははははは!五分刈りやったな~!」
「・・・・フードをかぶってたのに、わかるの?」
そう聞けば、その足が止まった。
「誤解やで、ちっちゃいの~!」
陽気な笑顔で彼は言う。
「あの兄ちゃん、わしが着替える前からこの辺りをうろついてたねん!せやから、フードかぶる前の面も拝んどる!」
「え?」
「あとなー!あの兄ちゃん、わし一回助けてんねん!」
「えっ!?」
(それは知ってるけど・・・・!?)
そう言いかけて、言葉を飲み込む。
(あの時、あの場にいたのは菅原凛。今の私は凛道蓮・・・!)
危ないと思いつつ、慎重に聞いた。


