「テメー、待ちやがれっ!」
声のした方を見れば、人相の悪い男達がやってくる。
「どけ、ガキ!邪魔だっ!」
「えっ!?」
(わ、私!?)
「ふみつぶすぞ~!?」
そう言って、そいつらも私にタックルをしようとする。
体勢が悪かったから、すぐに対応できない。
(蹴られる!?)
「あかーん!!」
ガシ!
ひょいっ!
「え!?」
関西弁が聞こえたと思ったら、首根っこを掴まれる。
そして体が宙を浮く。
ブラーン!
「ええ!?」
つままれたと思ったら、目の前をスニーカーシューズが通過していく。
スカっ!
「あー!?くそっ!」
「ちぇ!ハズレかよ~!?」
空振りで終わったことに、男達が悔しそうな声を上げる。
(助かった・・・・!?)
間一髪、蹴飛ばされずに済んだ。
「なんだ、あれ!?一撃入れたかったのによぉ~」
「ほっとけよ!行こうぜ!」
「蹴り入れたかったのに、蹴れなかったぜ!」
「いいから、奴を追え!」
多少、理不尽なことを言いながら、そいつらは私から離れる。
いや、私が奴らのルートから体をどかされたのだ。
おかげで、蹴り飛ばされたり、はねられることもなかった。
「いや~ぶっそうやのぉ~自主的に人身事故しようとは、どんだけヤンチャやね~ん!?」
そう語る人物のおかげで。
「あ、あなたは・・・!?」
シミジミと語るのは、私をつまみ上げている男。
(この人は、あの時の!?)
「うははははは!よぉ~平気か、自分!?ちっちゃいから、転がされてもーたな!?」
(やっぱり!名無しのごんべぇの関西人!)
私を!
菅原凛を、2度も助けてくれた人物だった。
〔★わからないので、つけたあだ名★〕
〔★そのセンスはダサかった★〕


