コソコソコソと、いつも以上に周囲を警戒。
(怪しい奴はいないわね・・・・!?)
抜き足差し足で、コソコソコソと、目的地に向かう。
(怪しい奴、本当にいないよね・・・!?)
〔★凛が一番怪しい★〕
(ああ~神経使うな~・・・!)
瑞希お兄ちゃんからの解禁電話から数時間後。
家を抜け出した私は、頑張ってお店の方へと向かっていた。
(あとちょっとで会える!瑞希お兄ちゃんに・・・♪)
ピピピピピ!
携帯が鳴る。
表示は、先ほどの彼♪
「も、もしもし!?」
〈おう、凛か?〉
「瑞希お兄ちゃん!」
〈今どこらへんだ?迎えに行ってやろうか?〉
「え!?ホントですか!?」
早く来いという催促(さいそく)だけじゃなく、私の元まで来てくださるなんて・・・!!
「わ、悪いですよ~そんな。」
〈あははは!冗談だよ。自力でさっさと、来―い♪〉
「もう!意地悪なんだか~・・・・」
「どけっ!!」
ドンっ!!
「らっ!?」
突然、何かがぶつかってきた。
携帯を持ったまま、こける。
ステーン!!
「痛い!?」
〈え!?凛!?〉
〔★謎のタックル、凛に1のダメージ★〕
(な、なに!?)
思わず見上げれば、フードをかぶった男がいた。
(こいつが、私にタックルしてきたの!?)
そんな相手と目が合う。
「あれ?」
「―――――――――――――チッ!」
相手は素早く立ち上がると、舌打ちして走り去った。
その場に、座り込んだ状態で残される私。
怒っていい状況だけど、怒りよりも強い感情があった。
「・・・今の人は・・・・!?」
携帯を耳にあてたまま、立ち去った人物を見送る。
(あの人知ってる!あれは―――――――――!?)
「オラー!!どこ行ったぁー!?」
「え?」
そこへ、私の回想を止めるほどの地響きが響く。


