彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「あ・・・ありがとうございます!!会えない日々が、どれほどつらかったことかぁ~~~!!」

〈つーても、一週間もたってないけどな。〉

「日にちの問題じゃないですよ!気持ちの問題っ!」

〈はいはい、凛ちゃまの言う通りですよ~で?いつこれそうだ?〉


(『凛ちゃま』って!!)




可愛いネーミングにドキドキしつつも、精いっぱい彼に答えた。



「はい!あなたが望むなら、今すぐに!」

〈あ、それは俺が無理だ。今、仕事中だから。〉

「ええ!?お仕事!?」


(そういうえば!烈司さんのところで、副店長さんの代わりに仕事に行くとか言ってたようなー!?)




忘れていたことを思い出し、余計にがっかりする。




「お休みじゃなくなったんでしたね~・・・・!?」

〈え?なんか言ったか??〉

「はっ!?いえいえ!なんでもないです!じゃあ・・・今夜は無理ですか・・・」

〈そうは言ってないぞ。〉

「え?」




がっかりしながら言えば、瑞希お兄ちゃんが言った。




〈俺、あと2時間ぐれーで仕事終わるから。そしたら、飯でも食いに来るか?〉

「ええ!?」



〈2時間後にどうだ?〉




2時間後。

2時間たてば―――――――――





「会えるんですか!?」




瑞希お兄ちゃんに!





「こ、今夜、会えますか!?」


会いたい。




「今から、会いに行っていいの・・・!?」


今すぐ、会いたい。






「いいぞ。」






優しい声で言われた。






〈ちっちゃい弟分にお願いされたら、仕方ないだろう―?〉





電話の向こうで彼が笑う。




〈だから、凛が無理しない範囲で、出てこれたら出て来いよ。甘いココア用意して、待っててやるからよ?〉

「瑞希お兄ちゃん・・・!」

〈どうする、凛?来るか?〉

「行きます!」




視えない相手に、首を縦に振りながら答える。




「もちろん、行きます!今夜、瑞希お兄ちゃんに会いに行きまーす♪」

〈あははは!言うと思った!絶対来いよ~?〉

「はい♪」




瑞希お兄ちゃんの誘い文句に、胸をうたれる。

いや、射抜かれる。




(私をこんなに好きにさせるなんて・・・意地悪な天使様なんだから・・・!!)




〔★そこは自己責任だ★〕